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2020年01月12日

バイエルン・ミュンヘンの、冬季キャンプ総括

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 ドーハにて行われたバイエルン・ミュンヘンのトレーニングキャンプも終了。金曜夜には一路ドイツへと向かい、土曜に行われたブンデス2部1.FCニュルンベルクとのテストマッチへと臨んだ。中東の地にて集中的に取り組んだハンジ・フリック監督だが、ピッチの内外ではどのようなことが見受けられていたのか?改めてここにまとめていこう。

 木曜午前に行われたトレーニングでは、11vs11というゲーム形式の練習の中で明確なポイントが示されていた。それは参加選手が少ないということもあって先発組が明白となっていたことであり、GKノイアー、4バックにパヴァール、ボアテング、アラバ、デイヴィース、ボランチにティアゴ、CMFではゴレツカとトリッソ、さらに両ウィングではコウチーニョとミュラーが入り、トップの位置ではペリシッチが入っていた。

 キミヒについてはヘルタ・ベルリン戦では出場停止の状況にあり、ニャブリに関してはアキレス腱の問題で出場が危ぶまれている状況。コマンは膝の負傷により欠場が濃厚だ。ただレヴァンドフスキについては首脳陣が復調に自信を覗かせており、これによりペリシッチはウィングのオプションということになるだろう。そのためミュラーもしくはコウチーニョは中で起用される可能性もある。

 また今回のキャンプでは特に、パヴァールが存在感を示しており、非常にアグレッシブにプレーし、また精力的にトレーニングを実戦。ティアゴも体調の良さと意欲的な姿勢をみせており、トリッソやデイヴィースについても同様の姿がみられた。またノイアーやミュラーが若手選手をまとめ、指導を行っていたものの、しかしながらアルプやキュイザンスら若手からの奮起はあまり目立ってはいない。そんななかで今回のキャンプのウィナーとして挙げられるのは、ハンジ・フリック監督自身ということになろうか。選手たちからはコミュニケーション能力の高さや、明確な指示など高評価が口にされた。

 そのほかピッチ外では役員として復帰した、オリヴァー・カーン氏がカタールへとキャンプの視察へ訪れ、選手たちとの親交を深めたが、ただ南ドイツ新聞へフリック監督が補強の必要性を訴えたことに、サリハミジッチSDが不快感を示し、それにフリック監督が反応を示す場面も。加えて来夏から加入するニューベルへの対応や、ノイアーとの移籍交渉など、まだしばらくは解決が見えない問題も残されたままとなっている。


  ただし今冬唯一のテストマッチとなったニュルンベルク戦では、バイエルンは2−5と敗戦。フリック監督は「激しいトレーニング直後」ということと、「長距離移動」、さらに後半では若手中心で起用した点などをあげ「前半では良いところも見られた」と述べ「怪我がなくて何より」としつつも、「結果として満足できるものではない」とコメント。

 主力組となった前半をもってしても、「いくつかの場面で、前に向かってうまく守備を仕掛けていくことができていなかった。そこで相手に大きなスペースを与えてしまっていたよ。そこは改善していかないと」と、特にロスト時での対応面について指摘、キミヒも「総じて見てミスが多すぎた。特にビルドアップでね。それでは相手にやりやすくさせてしまう。来週の課題だ」と語った。
 


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