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2020年02月24日

フリック監督に賛辞も、続投に向けて立ちはだかる大きな壁

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 今季途中よりアシスタントからトップチームの監督へと昇格し、そしてそこで「攻撃的かつ、支配的なポゼッションサッカー」を、バイエルン・ミュンヘンに取り戻したハンジ・フリック監督について、カール=ハインツ・ルメニゲ代表はkickerに対し賛辞を贈った。

 「重要なステップとなったのが、フリック監督が再びバイエルンの哲学を取り戻したということ。明確なプランをもち、それはファン・ハールやハインケス、ペップらの方向性をもった戦術なんだ。フリック監督は重要な要素の1つとなっており、選手たちのとの繋がりが強く、また公の場においても非常にうまく対処している」

 そんなフリック監督について、名勝オットマー・ヒッツフェルト氏は、指揮官としての経験値の少なさに対する不安の声について、選手時代でもアシスタントとしても「高いレベルで戦ってきたことはプラス材料だ。それにバイエルン魂を持ち合わせ、ドイツ代表ではW杯決勝での雰囲気も知っている」とコメント。むしろ「監督としてのビッグネームが無いことが、そこまで大きな期待値にさらされないこともメリットかもしれない」との見方を示している。


 果たして今季いっぱいまでとなっているフリック監督の去就はどうなるのか?どうやらバイエルンでは後任について模索へと動いているわけではないようで、おそらくはよほどの失墜でも無い限りは続投を阻むものはないか?ただそこに立ちはだかる壁は、決して生優しいものなどではない。確かにルメニゲ代表は「非常に満足」してはいるものの、これから迎えるCL16強での2年連続敗退はクラブの期待に応えるものではない。

 そしてその「重要な国際舞台での2試合」を戦う相手こそ、FCチェルシーなのだ。ルメニゲ代表は「高い集中力」を改めて要求しており、「今季こそ、さらに勝ち進んでいきたい。だが先に夢見るようなこともあってはいけない」と警鐘を鳴らした。「しっかりと準備はできていると思うよ。監督も策を講じていることだろう。得点を決められればね。昨年のリヴァプール戦では問題を抱えてしまったし」


 なおこの試合でフリック監督は、少なくとも週末の試合から選手の入れ替えを行ってくることだろう。最下位パダーボルンを相手に試合終了間際まで苦戦を強いられる展開となったが、そこで初先発のオルドリソラをはじめ、トリッソやコウチーニョらもアピールはできておらず、GKノイアー、DFは4バックに戻してパヴァール、ボアテング、アラバ、デイヴィース、ボランチにキミヒ、攻撃陣ではミュラーとティアゴ、ニャブリ、レヴァンドフスキが当確か。


 残る1枠に関しては、ウィングということでキングスレイ・コマンの起用も考えられるところだが、しかしながらまだ途中出場の起用の中でも長期離脱明けの影響は見受けられている。一方で筋肉系の問題を抱えていたレオン・ゴレツカについては最終調整で顔を出しており、復帰となればミュラーをウィングへとスライドして、ゴレツカを中盤で起用する可能性があるだろう。
 


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