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2020年02月27日

「天賦の才」もつデイヴィースに賛辞も、釘を刺すバイエルン

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 母国カナダのバンクーバーから、バイエルン・ミュンヘンへとアルフォンソ・デイヴィースが渡ってきたのは、わずか1年前のことだ。プロ契約が締結可能となる18才の若武者は、1年後にはチャンピオンズリーグ16強の舞台で先発出場を果たし、そしてチェルシーの本拠地スタンフォードで見せたプレーから、英紙ガーディアンより「ブリリアントな才能をもった左サイドバック」と表されるほどの活躍を見せた。

 試合後、トーマス・ミュラーは「フィジカル面、そしてスプリント面において、彼は添付の才に恵まれている。これまでバイエルンで目にしたことのないほどに」と、2000年よりチームに在籍する古株はコメント。なおその2000年という年は、まさにそのデイヴィースが生まれた年を意味するものでもある。さらにミュラーの賛辞が止まらない。

 「実際のところ更に印象的だったのが、彼がこの1年間において、戦術面についてかなり多くののことを学んでいるという点だ。彼は左のウィングとしてドイツに渡ってきた。でも左サイドバックとして、ワールドクラスのパフォーマンスをみせている。」この成長には、フリック監督も「見事なものだ」と称賛。「素晴らしいプレーをみせているね」と言葉を続けた。

 これまでブンデスリーガにおいては4アシスト、チャンピオンズリーグの舞台では既に3アシストをマークしているティーンエイジャー。だがその言葉からは謙遜の姿勢が見受けられており、「夢が実現したよ」とコメント。バイエルンの中で、デイヴィースが浮かれるような不安を感じていないことに驚きを覚える必要はないだろう。ちなみに同選手の父は、もともとはチェルシーのファンだったとのこと。

 それでも主将ノイアーは、過度な声に対して警鐘も鳴らしている。「決してほめすぎるべきではない。そうすることで、彼はこれからもパフォーマンスを発揮していけるものなんだ」と述べ、「とても良いプレーをみせてはいるけど、でも守備面では今日は1つ、彼に強く苦言を呈したところもあったんだ」とコメント。その場面はこの日アシストを決める数分前、後半76分に相手に仕掛けるタイミングを誤った場面。

 前述のミュラーも、そんな若手選手について「仮にだけど、1mmでもルーズなところがあれば、彼の背後に回ってふくらはぎに噛み付いてやるよ」と語ったが、ただそれと同時に「でも、僕が彼の足に追いつくことができれば、の話ではあるけどね」とも付け加えた。
 


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