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2020年03月10日

バナナも投げられたカーン氏「差別行為は今に始まった事ではない」

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
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 およそ10年の時を経て、今年の1月にバイエルン・ミュンヘンの役員として、再びブンデスリーガの舞台へと戻ってきた、オリヴァー・カーン氏。最近では特にバイエルンにおいて、ホッフェンハイム戦でのホップ会長への侮辱行為に対する選手たちの行動や、差別行為に反対するキャンペーンの実施など大きな注目を集めるテーマの1つとなっているところだが、kickerとのインタビューに応じた元ドイツ代表の守護神は、差別行為自体は「何も今に始まったことではないさ」と語った。

 特にバイエルン・ミュンヘンの絶対的守護神として長年君臨し続けた同氏に対しては、猿の泣き真似や、ゴール周辺にバナナが投げ込まれることもしばしば見受けられたこともあり、「私にとっては、決して良い気分ではなかったさ。何年もそれが続いたのだからね」と、コメント。問題意識は以前より高まってはいるものの「気持ちの整理は難しいものがある。だから私自身、差別行為というものをよく理解できると思うんだ」と、言葉を続けている。


 前述のホップ会長は、サッカーファンの中では市場主義の象徴的存在として侮辱行為を長年に渡り受けており、その結果ドルトムントは2年にわたりホッフェンハイムでの試合で無観客処分とされることが発表。今度はその団体責任という問題の象徴としても、ホップ会長の名前が関連づけられるようになり、前述のバイエルン戦以外でも複数の試合でホップ会長を侮辱する行為が見受けられた。

 カーン氏はブンデスリーガのファンたちが作り出す、スタジアムでの雰囲気を高く評価しており、「だからこそ、この素晴らしい会場の雰囲気を壊すような人たちに対し、断固たる措置をとるべきだ」と強調。一方で、ロンドンでのチェルシー戦では「ファングループがスタジアムにいなかったんだ。それが良いことなのかはわからないがね」と挙げつつ、改めてこのドイツが誇るカルチャーを守ることへの重要性を説いている。
 


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