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2020年05月18日

バイエルンのフリック監督、苦しみながらもウニオン戦勝利を評価

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 リーグ戦再開初戦となった王者バイエルン戦では、昇格組ウニオン・ベルリンは少なくとも、前半45分までは良いパフォーマンスをみせており、そのため敗戦にも複雑な表情を浮かべている。「自分たちがプレッシャーをかけていた時間帯もあったし、そこでバイエルンはロングボールを多用していた。見ていて楽しいものではなかったかもしれないが、ただ我々にとってそれは重要なことだったよ。こちらにもチャンスはあったし、決して得点を奪えないということではなかった」と、この日にフィッシャー監督の代わりに指揮を執った、マルクス・ホフマンACはコメント。ただスボティッチのミスによりPKを献上すると、それをブンデス得点王レヴァンドフスキへ沈められてしまった。

 ただそれでも、「サッカーではミスはつきものであり、そうじゃないと得点なんて決まるものではない。決して気を抜かずに、最後まで良いプレーをみせてくれていたと思うよ」と、ホフマンAC。一方で、バイエルンのフリック監督は、「努力が報われた結果での勝利だ。出だしは難しいところがあったが、それでも90分間にわたり集中して懸命にプレーしてくれていたよ。だから私は最終的に満足している」と語り、さらに「プレー面については明らかに、僕たちはもっと良いものを見せられたとは思う。それは事実だよ」と振り返ったトーマス・ミュラーも、「今回は勝ち点3の確保を目標にしてきたし、それは達成できた。立ち上がりでは少しウニオンのペースで、僕たちはロングボールを多用ししっかりボールをキープできていなかったけど、それから良くなっていった」と強調している。

 今回はリーグ戦再開初戦ということもあり、試合前には「もちろん、ウズウズしたよ。いよいよだって。まるで開幕戦のような感じだったね。でもうまくいかなかったときに、ナーバスになるようなことはなかった。状況をしっかりと受け止めて、プロとしてうまく対応できていたと思う」とミュラー、「もちろん(無観客でのナイターで)不思議な感覚はあったけど、でも試合がはじまれば集中してプレーした。影響を受けないようにしないといけないし、逆に雰囲気に飲まれなかったと思えば無観客から少しメリットを得られたのかもしれない」と、敵地での勝利について振り返った。

 ただ得点シーンについては、「最初に歓喜の後に、「あ、そういえば何かあったな」と思い出して。当然、距離をとろうとするさ。ちょっとの接触なら問題はないんだけどね。」とも。ヘルタでの得点祝福シーンが話題となっているところだが、ミュラーは「感染防止のために数多くのことに取り組んできたのだし、僕たちとしてはできるかぎり、やるべきでないことは避けていきたい。とても一貫して取り組んでいるし、そしてこれからもうまく切り抜けていけるよう希望している」と、語った。「これから至る所で自粛から少しずつ解放されていくけど、でもそれをしっかりと規律ある行動をもって継続していきたいと思う」

スボティッチ「内容についてはOKはつけられるけど・・・」


 一方で、痛恨のPK献上と辛いリーグ戦再スタートとなった、ネヴェン・スボティッチは、改めて今回の無観客試合について、「言葉にするのは難しいね。ウォーミングアップでも、バスで到着するときも、別物なんだ。通常ならばそこにはファンがいるのに、そこにいない。改めてその特異さを感じるよ。特にファンのことでね。ただ自分たちの仕事はサッカーをすること。ピッチではそれは本当にいい感じで感じられた」と、コメント。再開前では「決して、自分たちの思うようには準備ができていなかったし、そこでミスが生まれてしまうことも仕方のないことだろう。人間なのだし。甘んじて受け入れなくてはいけないところがあるし、でも反省点としていかなくてはならない。それで改善していくのだから」と強調した。「ひとまず、今回の内容についてはOKをつけられるものではないだろうか。でもあのようなミスが、もう二度と起こらないようにしていかないと」
 


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