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2020年05月26日

バイエルン2020:現在のチーム状況

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
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 ボルシア・ドルトムントとのドイツ頂上決戦を前に、特に今年に入って非常に安定した状態で臨んでいるバイエルン・ミュンヘンのその特徴について、分析を行っていこう。

GK:

 いまもなお頼れる守護神は、幾度となく窮地を救う場面もみせており、またいままでと変らず高い位置に構えながら、34才となったノイアーはフリック監督の下、ここまでわずか12失点のみしか許していない。

守備

 当初は緊急対策として講じられた4バックだが、いまやうまく訓練がなされたカルテットとなった。右からパヴァール、ボアテング、アラバ、そしてデイヴィースを左に配置する形でうまく協調性が取れ、機能しており、特に守備の要となったアラバについては「非常に高いレベルで、非常に成長をみせているね」と、フリック監督も目を細める。「ポゼッション時にはスペースと選手を見出す洞察力があり、それは守備面でも同様。彼の組織化、ラインのキープ、プレッシャーの掛け方、仲間への指示など。彼がこのポジションでベンチマークとなっていることは事実だ」またボアテングとアラバは、走力戦と空中戦など互いを完璧に補完し合っており、オフェンスでは対角線のロングボールなどを互いに供給しているところだ。

中盤

 ジョシュア・キミヒが司令塔の役割を果たしており、守備的で、精力的に相手へと食らいついて行き、またボールの配給役として一息つける存在でもある。疲れ知らずのレオン・ゴレツカについては、ボックスの間に入ってサポート。通常であればオフェンス面を担当するはずのティアゴについては、筋肉系の問題によりこの試合は欠場を余儀なくされるところだ。

攻撃:

 今季のバイエルンはブンデス史上最速ペースで得点を積み重ねており、特に今年に入ってからは予想が困難なオフェンス陣へと成長。ウィングだけでも、個々の能力に単純に頼るだけでもない。連携、時にダイレクトに素早く中盤を駆け抜けたり、時には守備陣の裏を突いたり、また時にはサイドアタックでこじ開けており、中でもフリック監督が「非常にインテリジェント」と評するのが、トーマス・ミュラー。スペースを打開し、大黒柱レヴァンドフスキと絡み、現在27得点の得点王と共に、アシストを量産するミュラーにもまた得点力がある状況。

その他:

 今のバイエルンは自らの強さを再確認し、試合を楽しみ、相手を圧倒する姿を取り戻した。さらにリーグ戦再開から導入されている5人の交代枠は、確かにトリッソ、コウチーニョ、ティアゴが離脱中とはいえ、選手層で分厚さを誇るバイエルンにとっては、選手の負担を軽減していくためのメリットでしかないといえるだろう。
 


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