ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2020年06月08日

ドイツ代表レーヴ監督、ゴレツカを「選手としても人間としても評価」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 バイエルン・ミュンヘンに所属するレオン・ゴレツカは、口にされる言葉1つをとってみるだけでも、繊細でよく考えられた印象を与える選手であり、インタビューの中ではしばしば「責任」を負っていくことを強調。さらにコロナ危機にあたっては、同僚のキミヒと共に基金を設立、これまでの間に総額500万ユーロ以上もの寄付金を募ることにも成功している。

 そんなゴレツカを若干19才のときにドイツA代表へと召集したのが、ヨアヒム・レーヴ代表監督だ。その理由について、同氏は「彼は17・18才の時にすでに、ボーフムにてその大きなポテンシャルを示していたからね」と説明。「1995年生まれの選手のなかで、かなり先を行っていた」ゴレツカは、これまでの間で代表25試合に出場し11得点2アシストをマークしてきた。

 将来のドイツ代表において中盤として期待をかけるレーヴ監督ではあるが、実は以前にはゴレツカのことを、右サイドバックとしての可能性も感じている。なぜそれを実行するまでには至らなかったのか?「そこでプレーすることがなかったからだ。実戦経験も練習を積み重ねることも必要となる。ただ彼のダイナミズム、ボールへの感覚、そして戦術理解度を思えば、その可能性を秘めていたであろうことは確かだがね」

 また指揮官がゴレツカについて、選手としてのみならずその人間性においても高く評価。「信頼できるよ、人としても、選手としてもね。彼は深みをもっていて、非常にプロフェッショナルで、意識をしながら生活を送り、自らの役割を理解し、その姿勢から模範にもなっている」と、コメント。加えて「枠にとらわれない思想」についても好意的に見ており、「非常に興味深い話術をもつ人物なんだ」と、言葉を続けた。

 そして特にここ数年の間に起こった問題について、「25才の選手がこれほどまでに頑として構えることができ、そして明確な表現を行えるということは並大抵のことではない。シャルケからバイエルンに移籍するとなった際に強い批判も受ける結果になったが、その中で彼はむしろ批判の声に理解を示し、そしてその後半戦では集中力をもってシーズンに臨んでいた。その姿が非常に印象的だったよ」と、レーヴ監督は評価。今後のゴレツカの更なる飛躍が大いに期待されるところだ。
 

 なおそのゴレツカは週末に行われたバイヤー・レヴァークーゼン戦を振り返り、「今日はあまり調子が良かったとは言えないよね」と、スカイに対してコメント。ここのところは圧倒的な強さをみせていたバイエルンだったが、レヴァークーゼン戦での序盤では早々にリードを許すなど苦しい展開に。「それでもカムバックできるところが自分たちの強さだ」と胸をはる。「闘争心と対人戦での積極性によって取り戻していった」

 そして逆転への狼煙となるコマンへのゴールをアシスト、さらに逆転弾を左足から決めて見せた同選手だが、ただ「あの状況では、前線にパスを送ることもできた。もしも僕があそこで得点を決めていなかったら、前線の選手たちから怒られていたかもしれないね」と振り返った。ただ後半戦だけで5得点をマークするゴレツカの活躍は、2020年に入ってからライプツィヒ戦でのドロー以外勝利を収め続ける好調バイエルンに大きく貢献するものである。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報