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2020年06月18日

今季のバイエルンを象徴する、ブレーメン戦での勝利

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 再びブンデスリーガでは、バイエルンの圧倒的強さから退屈との声も頻繁に聞こえているところだが、しかしながらそういった戦いぶりをバイエルンがみせたのは、優勝までの18試合についてのみ言えることだ。11月には首位まで勝ち点差7、7位という状況につけられコヴァチ監督解任へとつながっており、前半戦で優勝を飾ったのはむしろ、RBライプツィヒだったのである。しかしながらハンジ・フリック監督がアシスタントから昇格して以降、「この半年間で選手たちと共にあげた成果は見事なものだ」と、ヘルベルト・ハイナー会長は賞賛。「ドイツ杯では決勝に、CLでも準々決勝進出にせまっている。まだどのタイトルにも可能性を残しているし、チームはこの上ない自信を手にしているところだ」と、言葉を続けた。

 特に今回優勝を確定させたヴェルダー・ブレーメン戦は、まさに今シーズンのバイエルンを象徴するような戦いぶりだったといえるだろう。昨夏にはへーネス前会長から移籍を勧められたジェローム・ボアテングだが、今年に入ってから久々に状態の良い姿をみせているところであり、守備の要として守備面での苦境の打開を見出すだけでなく、オフェンスでも背後からピンポイントに前線へと供給。それがこの日の決勝弾へとつながった。ちなみにこの時にゴールを決めたレヴァンドフスキは今季31得点目であり、シーズン30得点以上をマークしたのは歴代5人目という快挙。さらに試合終了間際には、大迫勇也のヘディングがバイエルンのゴール左隅を強襲したが、そこでマヌエル・ノイアーがかつての勇姿を思い起こさせる見事なセービングを披露。チームの窮地から救い勝利を掴み取っている。


 その一方でブレーメンのコーフェルト監督は「もっと良い結果でもおかしくなかった」と悔しさを滲ませ、バイエルンには「大きな祝福」と「深いリスペクト」を示しながらも、「我々は相手の誘いにのらないようにしたし、前半はよくやっていた。勇気あるプレーをみせていた」と評価。ただ「厄介なFK」から失点を許しており、「FKは混乱を招き易いものだからね」と説明。ただ特に苛立ちをみせたのはむしろその直後で、「選手たちは頭を下げてしまった。幸運だったがあの3分には苛立ちを覚える」と指揮官。「後半では再び良い守りをみせて、最前線では大胆にプレーしていくれていたけどね」と、言葉を続けた。


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