ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2020年07月05日

フリック監督、ティアゴには移籍希望を理解、アラバには延長を期待

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 土曜夜に行われたドイツ杯決勝バイヤー・レヴァーゼン戦を制し、ドイツ国内2冠を達成したハンジ・フリック監督。選手として、そして監督としてドイツ国内二冠を達成した最初の指揮官にもなったが、「選手時代は1年目だったし、今回の方が遥かに密度が濃いものだよ」と、指揮官。そして試合後には契約を来季まで残す「ワールドクラスの得点を決めた」ダヴィド・アラバ、そして「素晴らしい選手」であるティアゴ・アルカンタラの残留への希望を強調したが、ただ後者についてはむしろ移籍の流れにあるようだ。

 試合終盤の87分より途中投入された選手に対して、これほどまでの賛辞が贈られることは稀なことだろう。それでもフリック監督は、ティアゴについて「いかに彼がチームを押上げ、そしていかにデュエルに参加していたか、そこで勝利をおさめていたか。それは我々にとって、特にあの時間帯では非常に重要なことだった」との評価を語った。終盤でバイエルンは「ロングボール過多」に陥っており、そこでわずか3週間前に鼠蹊部の手術を受けたMFは「冷静さとボールコントロール、そして活性化をチームにもたらしてくれたよ。」

 だが来季も再びティアゴの姿がバイエルンのピッチで目にされるかについては、大きな疑問符がつくと言わざるを得ない。先日にカール=ハインツ・ルメニゲ代表は2021年まで残す契約延長を望まないだろうとの見方を示しており、この日のフリック監督も「ある程度年齢を重ねてくると、バルセロナやバイエルンでプレーした経験があれば、他のビッグリーグでもプレーしてみたいという気持ちにもなるものだろう」と、その心情に理解を示している。「それは至って普通のことだし、それが人間というものだ」

 そのため、「できれば両選手ともに残留してもらえればと思っている」指揮官ではあるが、「ティアゴの件については難しいところがあるだろう」とも吐露。それでもダヴィド・アラバと同様にバイエルンは、延長にむけて「全力を尽くすだろう」と言葉を続けた。ちなみに祝賀会では両選手ともに、長時間にわたって腕をまわしていたようだが、フリック監督は「ティアゴは私にとって特別な選手であり、彼もそれを実感している。実際に私は、彼に言葉でも伝えている」と、コメント。「彼がどういう決断を下すかはわからない。」ものの「今日の試合で我々は、彼がこのクラブと一体となり戦っている姿をピッチ上で目にしている」とも付け加えた。「彼はその姿勢で常にチームを鼓舞してくれるんだ」


 またアラバ自身については、試合後の質問に対して「ここでとても素晴らしい感覚を覚えている」と述べるにとどまり「今日は祝福をしたいんだ」と語っていたが、スカイとのインタビューにてフリック監督は、「バイエルンとの延長にサインしてもらえるよう、説得できることを願っている」と述べ、「彼は我々にとって、非常に需要な選手のひとりなんだ。チームの中心選手であり、確実にワールドクラスの選手であり、そしてピッチ外でも重要な存在となってくれている。」と、コメント。「自らがプロへの階段を上ったクラブで、現役生活をそのまま終えるということは、今日のサッカーでは滅多にみられなくなってしまった光景だ。しかし彼については、その可能性がある」と、期待感を示している。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報