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2020年07月13日

マヌエル・ノイアーが極右の歌を熱唱、物議を醸す

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 監督交代劇、コロナ危機によるリーグ戦中断、そしてリーガ8連覇。様々な意味で激動のシーズンを終え、今はCL再開までの一時の休息をとっているバイエルン・ミュンヘンの選手たちだが、そんな中で主将のマヌエル・ノイアーによる、目を疑うビデオ映像が飛び込んできた。コロナ危機にありながらも、ドイツ代表主将も務めるノイアーは、旅行先のクロアチアにてパーティで隣の上半身裸の男性と肩を組み、高密度のパーティで熱唱しているのである。

 コロナ危機にあってこの行動自体、大いに疑問を感じさせるものであるが、事態をより複雑にさせているのが、ノイアー自身が歌っていたこの歌詞だ。この曲はクロアチアの極右過激派バンド『トンプソン』によるもので、バンド自体がファシズム的思想としてドイツ国内においても物議を醸した経緯があり、今回の歌の歌詞は大クロアチア主義の領土主張というもの。一体、この曲とノイアーに、どのような関係性があるのか?

 ドイツのFocus紙は、同じゲルゼンキルヒェン出身で、クロアチアにルーツをもつ、バイエルンのトニ・タパロヴィッチGKコーチと共に、何度か耳にしたことがあるのだろうと予想する。”そうじゃなくては、あれほどクロアチア語の歌詞を見事に口ずさむことは理解できない”。しかしながらそれでも、その意味まで理解しているかは疑問としており、”そうじゃなくては、安易にビデオ撮影させるようなこともしなかっただろう”との見方を示した。

 ただそれでも同紙は、その行為はあまりに安易なものだったとも厳しく批判。その上で、ノイアーがこういう事に応じてしまった背景には、おそらくノイアー自身が公言しているが、かつてシャルケの過激なファン組織のメンバーであり、試合中にはそのTシャツを身に付け、試合後に観客席で飛び跳ねる姿をみせるなど、その一旦を垣間見せていたその気質といった部分が影響したのではないか。だがそれでもドイツ代表、そしてバイエルンの主将として、自身が口にする歌詞の意味くらいは理解すべきだっただろうと、記事を結んでいる。
 


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