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2020年08月03日

ウリ・ヘーネス名誉会長、ドルトムントの政策の欠陥を指摘

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長年に渡りバイエルン・ミュンヘンのマネジメントを行ってきた、ウリ・ヘーネス元会長はフランクフルター・アルゲマイネ紙とのインタビューに応じ、今夏に獲得したリロイ・サネをはじめ、アルフォンソ・デイヴィース、セルゲ・ニャブリ、キングスレイ・コマンなどを擁する既存のチームが、バイエルン史上最速を誇るチームとなったと考えていることを明かした。「デイヴィースは、今まで見た中でも最速の選手だよ。最初の数メートルで引き離してしまう。ニャブリ、コマン、そして意外かもしれないがゴレツカについても、最初の数メートルはそこまでではなくとも、それからのスピードが見事なものだ。それにロベルト・レヴァンドフスキも決して遅い選手ではない」

 だが自軍以外にもリーグ全体にも目を向けており、特にバイエルンの追撃者としてドルトムントを挙げるも、それと同時にドルトムントのシステム上に大きな欠陥があるとも指摘する。「私が気になるのは、ドルトムントが非常に才能ある選手を購入し、そして彼らが良いプレーをみせると数ヶ月もすれば、クラブの内外から売却対象となる発言が耳にされることだ。自分が売りに出されていると知って、選手たちはどうやってクラブのDNAを100%体現できるというのか。我々ではそれは起こらない。我々も選手を獲得する、しかしそれは売りに出すための獲得ではない。」それは先日獲得した、ジュード・ベリングハムについても同様に言えることだろう。「良いプレーをみせる選手なら我々ならば、たとえ1億ユーロのディールであっても残留させる」

 だがその一方で若い才能へと賭けるという戦略自体については、「非常にクレバーな」戦略と評価しており、「スポンサリングという点では、なかなか我々のところに追いつくことはできないが、このことによって経済的な差という部分をかなり補っている」と、ヘーネス氏。さらに「サンチョと我々は全てがクリアになっていたものの、最終的にドルトムント入りを決断した」とも明かしながら、ただしバイエルンも若返りという点では、「うちにはデイヴィースがいるし、若手ディフェンダーのタンギー・クアッシをパリサンジェルマンから迎え入れた。それにキュイザンスも好調だよ」と強調。加えて今年より選手枠が1試合5人へと変更されていること、そして過密スケジュールを思えば、若手選手により多くの機会が与えられることが見込まれる。

ハヴェルツの獲得には否定的、ティアゴにはパリから関心

 また今夏注目の若手選手、バイヤー・レヴァークーゼンのカイ・ハヴェルツの獲得については、ヘーネス氏はリロイ・サネに続いて「7000〜8000万ユーロを超えるような、選手の獲得はもうないと確信している」と強調。ただしバイエルンではティアゴに移籍の可能性があり、リヴァプールやパリ・サンジェルマンからの関心も伝えられていることから、そこで得られる高額の移籍金を元にした穴埋めの必要性も指摘されているところ。なおハヴェルツについては、チェルシーとの繋がりが既に指摘されている。
 


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