ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2020年08月12日

バルサとの特別な一戦に臨む、コウチーニョ

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 昨年夏にFCバルセロナからバイエルン・ミュンヘンへとレンタル移籍したフィリッペ・コウチーニョにとって、金曜日に迎えるチャンピオンズリーグ準々決勝FCバルセロナ戦は、言うまでもなく特別な一戦だ。2018年冬に当時史上2番目となる移籍金額(1億4500万ユーロ)でバルサ入りした同選手だったのだが、しかしながら思うように事は運ばず1年半で放出。しかしそのバイエルンでの1年間もまた、苦しいシーズンを余儀なくされている。

 そしてドイツでも期待の新戦力は、ほどなくしてバックアップ要員へと降格しており、チーム内では時折浮いている印象も。加えて春先には足首を負傷し、その後に手術も受けていた。さらにハンジ・フリック監督就任からV字転換を果たしたメンバー、中央にキミヒとティアゴ、ゴレツカ、ミュラーを配置し、両サイドにはコマンとニャブリ、ペリシッチ、必要に応じてミュラーという形の定着も、コウチーニョにとって追い討ちになったといえるだろう。一方でフリック監督自身はむしろ、「コウチーニョ自身のフィットネスが十分ではなかった」とみており、今は「リハビリコーチと取り組んだ」結果、「非常に良い状態にあるよ」と評価。「私は彼を選手としても、そのプレースタイルも好んでいるんだ。」

 だがそれでも、バイエルンにこのまま残留する可能性は極めて低く、それは火曜日にカール=ハインツ・ルメニゲ代表が語った言葉からも明らかだ。「契約は満了する。そして財政状況からこれほどの投資を行うことはできない」そのため今回のバルサ戦が、結果次第ではバイエルンの選手として最後の勇姿という可能性も。先日のチェルシー戦ではペリシッチが先発起用されており、コウチーニョは途中出場となるかもしれないが、それでも古巣のファンたちからも大いに注目を浴びることになり、あとはそこでその力を改めて、洗練されたパスと正確かつ強烈なロングシュートなど、それらを誇示してみせるかはコウチーニョ次第である。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報