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2020年08月24日

忍耐の末の飛躍、CL決勝MOMに輝いたコマン

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
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 確かにキングスレイ・コマンは、これまでの短いキャリアの中で数多くのタイトルを手にしてきた。パリ・サンジェルマンでも、ユベントスでも、そしてバイエルン・ミュンヘンでも。しかし国際タイトル獲得までは、この日まで待ち続けなくてはならなかった。本来ならば2018年にフランス代表として、ワールドカップの頂点にいたはずだったのだが、不慮の負傷により参加することさえ叶わなかったのだ。

 だがコマンにとって忍耐力を求められたのはそれだけではない。バイエルンに加入して以降、昨夏にロッベンとリベリがチームを後にするまでは長期に渡り後塵を拝しており、両選手が退団し飛躍を期すも、今冬に大腿を負傷するなど決して順風満帆なシーズンを過ごすことさえ叶わなかったのである。

 しかしながらそのシーズン最終戦で、コマンのこれまでの努力は実を結ぶことに。決勝の舞台でフリック監督は、ペリシッチに代えてコマンを先発起用。これにコマンも見事に応えて決勝弾を決めており、遂にコマンは欧州の頂点へと、しかも自ら決勝戦マン・オブ・ザ・マッチに輝く形で立つことができたのだ。

 「今日は人生最高の日だ」と語ったコマンは、ロッベンとリベリとの比較については否定しつつ、「二人は並外れたキャリアを誇る、並外れた選手たち」とリスペクト。「彼らのようになるためには、もっとたくさんのことをしていかないと」と更なる高みを目指している。

 以前にコマンはkickerとのインタビューの中で、もっと相手ゴール前の危険性を高めていかなくてはならない、とコメント。その成長のあとがこの決勝の舞台で披露されており、ハンジ・フリック監督は「卓越したスキルを誇る」コマンについて、「決定力を再び示した」ことへの喜びをみせた。「これはとても重要なことだよ」
 


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