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2020年10月13日

代表100試合目を迎えるクロースに、憧れを抱くゴレツカ

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 ドイツ代表の歴史においてこれまで、100試合以上の出場を果たした選手はわずか11人しかいない。そのメンバーに恐らく本日、仲間入りを果たすことになるのが、トニ・クロースである。2010年3月3日に行われたアルゼンチン代表戦にて代表初出場し同選手は、これまでの10年の間でのべ99試合に出場。ただ残念なことにケルンで行われる今回のスイス代表戦は、コロナ感染率の増加により無観客での開催となってしまったものの、それでも30才のプレイメイカーがこれまで積み上げてきた、その偉業に影を落とすことはないはずだ。

 「トニは、信じられないほど、数多くの成功をおさめてきた選手だ」と語ったのは、かつてのクロースと同様に現在はバイエルンにてプレーし、そしてドイツ代表の中盤としてその有力な後継者と目されている、レオン・ゴレツカである。「代表100試合出場というのは、それを裏付ける1つの証拠さ。僕にとっても嬉しいことだね」同じくクロースの代表時代を全て見守ってきたレーヴ監督も、その喜びを共に分かちあえる存在の一人だ。「トニは2010年からずっと成長をみせてきた選手だよ」と賛辞を述べると、改めて「これほどまでの高いレベルと、その安定感というものは他に類を見ないものだ。ナーバスな様子も決してみせない、それはワールドカップ決勝でもみられたものだよ。これは彼の特長の1つとして挙げられるだろうね。」と言葉を続けた。

 まさにそれを来夏に控えるユーロの舞台においても発揮してもらいたいところ。2018年11月よりドイツ代表では、意図的に世代交代を押し進めて、フメルス、ボアテング、ミュラーらを外す決断を下したものの、クロースに関してはそのまま残留。クラブで獲得できるタイトルは全て総ナメにし、2014年にはW杯優勝も果たした司令塔は、まさにそのポジションが示す通りのチームの中心点として、唯一獲得できていないビッグタイトル、ユーロの頂点に立つための戦いへと臨むことになる。

 そんな経験豊富な先輩へ大いに信頼を寄せるゴレツカは、「唯一手にしていないタイトルに向けて、きっと力の限りを尽くすことだろうね」と期待感を示し、5才年上のMFから今もなお学び続けているという。「決してアグレッシブなタイプのリーダーではないけど、見事なまでにプレーの中心となる選手なんだ。常に積極的にボールを求め、そして常に解決策を見出していく。どんな試合展開であってもね。それには感銘を受けるよ。彼のように試合を支配できるような存在になりたい。ぜひそういった所を吸収したいと思う」
 


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