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2020年11月18日

レーヴ監督「全て悪かった」が、ミュラーらの「復帰理由にはならない」

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 11月17日夜11時を回ったころ、ドイツの国営放送のインタビューに応じたヨアヒム・レーヴ代表監督は、この日に味わった「暗黒の日」について振り返った。「試合に臨む姿勢、フィジカルさ、対人戦での姿勢、いずれもピッチ上で目にできなかったものだ。攻守ともに全く機能していなかったよ。誰も目にしたことのないほどに。」たしかに公式戦としてはこれまで誰も目にしたことのない、ドイツ代表史上最大となる得失点差での大敗劇だ。

 いったいこれほどの結果に至った理由は何なのか?「先制点を許した後、我々は組織力を失ってしまっていた」と指揮官。「それが今日の致命傷となった。慌てた結果でスペースが生じ、コンセプトを放棄していずこを動き回っていた」など、その批判点が尽きることはない。「組織力がない、選手同士の距離感が近くない、コミュニケーションもはかれていない・・・」

 当然のことながら、こういった結果を受けては、とりわけバイエルのボアテングとミュラー、またドルトムントのフメルスらの復帰への質問は避けられない。2020年のドイツ代表はコロナ禍に揺れたウクライナ代表戦(とチェコ代表との親善試合)を除き、詰めの甘さをみせて4分1敗。失点数はネイションズリーグ6試合で最多の13。チェコ戦での零封は1年ぶりのことだ。一方でその間にバイエルンではチャンピオンズリーグを制覇。クラブ史上2度目となる三冠達成を果たすなど、むしろ圧倒的強さを見せている。

 だが「今の選手たちを信頼」し続けるレーヴ監督にとっては、それでも「復帰させる理由にはならない」という。あくまで代表の世代交代を進めていくことの重要性を強調しており、「今日は、我々が期待していたほどの進展がみられていないということを、目の当たりにしてしまった」と振り返った。また自身の進退については回避しつつ、「今は選手も選択肢もないんだから」とコメント。来夏のユーロまで残された代表戦期間は1度のみだが、「我々は正しい結論を導き出さなくてはならない」と語った。
 
【国民の関心は低いまま】

 なお今回の試合はネイションズリーグという公式戦であり、夜の20時45分から試合開始という時間帯であり、さらに相手は強豪国のスペイン。そして引き分け以上でグループ首位が決まるという一戦だったにもかかわらず、視聴者数は前回のウクライナ代表戦よりも、むしろ80万人近くも下回る734万人の視聴者数にとどまった。ちなみにこの時間帯での代表戦としては、21世紀に入ってから最悪の数字。
 


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