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2021年01月04日

バイエルン戦でプロデビューのGKダーメン「前半は夢のようだった」

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 2021年最初の公式戦であり、ヤン・シーベルト暫定監督による最初で最後の公式戦、ブンデスリーガ第14節バイエルン・ミュンヘン戦では、1.FSVマインツ05は王者を相手に大善戦、少なくとも後半50分まではそう形容できる奮闘ぶりをみせていた。「あらゆる手を尽くした。70分、75分までは、我々は良いプレーを見せていたと思う。ただバイエルンが持つ質の高さも評価せねばなるまい」

 とりわけこの試合は先発ゴールキーパーへと指名された、フィン・ダーメンにとって、非常に特別な意味を持つ試合でもあった。この試合は同選手にとってのプロデビュー戦であり、「大きな意味があったよ。それに前半は、まさに夢に描くような試合展開だったしね」とコメント。戦前の予想を大きく覆し、2−0とバイエルンからリードを奪い折り返して見せたものの、最終的には2−5と大敗を喫することになる。

 それでもダーメンはいくつかの好セーブを披露。「ツェントナーの背中の負傷により、前日の時点で先発を意識していた」という若手GKについて、この日に先制点を決めたブルカルトは「素晴らしいパフォーマンスだったと思うし、良かったね。きっと彼は昨日はよく眠れなかったことだろうが、でも彼ならきっとやってくれると思っていた」と評価。指揮官もクラブの育成力への信頼を強調した上で、決してダーメンが見せたパフォーマンス自体への驚きは覚えていなかった。


 ただそんなマインツの淡い期待感を打ち砕いたのが、バイエルンのフリック監督が施した選手の入れ替えだ。「変更が良い結果をもたらしてくれたね」と、試合後に指揮官も自画自賛。「我々はとりわけ右サイドにおいて、あまい満足できない場面が目についていた」と述べており、「サイドでは特にミスを少なく、そして前線に刺激をもたらすことが重要なんだ」と、言葉を続けている。「キミヒが後半にみせていたように」

 この日に右SBで先発したのは、年末ではベンチを温める日々が続いていたベンジャマン・パヴァールだったのだが、このアピールの機会にも攻守に渡り精細を欠いた一方で、途中から中盤よりスライドしたキミヒは反撃の狼煙となる得点、そして続く同点弾を立て続けにアシスト。本来ならば中盤でのプレーを好むドイツ代表ではあるものの、「トップクラブらしからぬ前半」からの立て直しに大きく寄与している。
 


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