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2021年02月21日

ルメニゲ代表、選手優先でワクチン接種発言は「誤解」

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
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 バイエルン・ミュンヘンのカール=ハインツ・ルメニゲ代表取締役が、ドイツの公営放送とのインタビューに応じ、ここのところの不振やコロナ危機による影響、そして最近の批判の声に対する自身の見解を改めて強調した。

 前節のビーレフェルト戦(3−3)、そしてフランクフルト戦(1−2)と2試合連続未勝利という結果について、ルメニゲ氏は「1週間に3試合のペースで試合を続けている」こと、そして「特に2021年ではおいかける展開となる」ことによる負担を指摘。「後半から良くなってくることは多いが、今日はそれでは勝ち点に足りなかった」と振り返った。「今日の試合では立ち上がりからあまりに相手に許してしまったね。連携面での問題は失点数をみてもわかる。一貫性と最後のもう1歩の不足がみられているよ」

 その一方で来季まで契約を残すニクラス・ズーレについては、「基本的にバイエルンでは、優秀なドイツ代表選手を保持したいと考えているし、これから話し合いが行われることになる。その様子を見守っていくよ。ただある程度の条件がクリアになった場合に限られる」とし、「コロナ前の時のような財政定余裕はもうない。バイエルンも大きな損害を被っている」と強調。「実際に移籍金の低下はサネにも見受けられている。サラリー面ではまだそう考えていない節があるが、この夏はどうなるだろうね。以前のような流動性はないし、そうなれば給与も調整していくことになるさ」

 また先日にはワクチン接種について、サッカー選手が優先的に受けられるように提言したことが伝えられ、物議を醸す結果にもなったが、このことについては「誤解されている、もしくは私の言い方が悪かったかもしれない。前提条件としてワクチンの数が十分にあり、そして接種を懐疑的にみる市民がいるという中で、それならばサッカー選手が模範的にワクチンを摂取してはどうか、と言いたかったのだ。ただ明らかにワクチンの数は不足しているのだから」と説明している。

 さらに昨夏ではコロナ危機を踏まえてチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグを一カ国開催とする対応を講じたにも関わらず、感染者がはるかに増している現状にあってサッカーでは、国際間を飛び交って試合しているところだ。さらにバイエルンではカタールへの遠征期間中に、ミュラーやパヴァールの感染が確認。司会者からコロナ対策の先駆けであるドイツの、王者としてもっと意思表示を示していくべきではとの声に、ルメニゲ氏はあくまで「UEFAが決めること」や「UEFAやFIFAのコンセプト」への信頼を繰り返し強調した。

 また人権問題という点で批判の声のあがるカタールとのパートナーシップに対する声については、「我々バイエルン・ミュンヘンでは、常に批判的な姿勢でいるのではなく対話によって、より多くの成果が得られるものと考えている。彼らがサッカーに関わるようになってからの発展は言うまでもない事実であり、人権や労働者の権利という点で一定の進展を遂げていることがみて取れるはずだ。もちろん、さらに改善が必要だがね」との考えを示している。
 


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