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2021年02月26日

バイエルン、ドイツ期待の逸材、ムシアラが18才に

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
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 本来ならばバイエルン・ミュンヘンは、FCチェルシーからカラム・ハドソン・オドイを獲得したいと考えていた。だが2019年に下した決断は、まだ16才だったあまり名の知られていない若手選手、ジャマル・ムシアラの獲得だった。だがそれから1年経たずにBユースからAユース、さらにはセカンドチームを経て、トップチームデビューなど急成長を遂げることになる。

 ナイジェリア人の父とドイツ人の母の下、ドイツのシュトゥットガルトで生まれたジャマルは7才のときに、母親の関係でイギリスへと引越し。それまで所属していたTSVレーネルツので指導していたブランコ・ミレンコフスキ氏は、”hr-sport”に対して「彼は他の選手よりもどんどん成長して、2才年上の選手たちと一緒にプレーしていた。身体的には年齢の割りに小柄だったが、相手選手より常に早く、またキープ力にも優れていたよ」と、当時について振り返った。

 実際にムシアラは早い段階からその才能を高く評価され、サウサンプトンを経てチェルシーのユースチームへと入団。13才の時にイングランドU15から初招集を受けると、ドイツU16で「雰囲気を感じた」のを除き、イングランド・ユース代表にてU21までプレー。そしてクラブチームではバイエルン・ミュンヘンへと移籍すると、これまでにブンデス25試合に出場して3得点。先日はクラブ史上最年少となる、CL初得点もマークした。

 本来ならばトップ下でのプレーを最も好むムシアラだが、ハンジ・フリック監督は181cmのテクニシャンを時にウィング、時にはボランチとしても起用。まだこれから対人戦で対抗していくためにも、まだまだフィジカル面で課題は残されているが、それでもこれから偉大なキャリアを歩んでいく、その前提条件をもった逸材であることは間違いない。スター集団のバイエルンにあって17才から出場機会を確保し、その1vs1の打開力とラインの間の動きについて指揮官から高い評価を受ける同選手については、そのためクラブとしてイングランドへの復帰、そして代表としてイングランド代表でのプレーも期待されていた。

 しかしながら先日、ムシアラはこれからドイツ代表の一員としてプレーしていくことを決断。これを受けてヨアヒム・レーヴ代表監督もさっそく、3月末に控えるワールドカップ予選にむけた召集の可能性を示唆している。またクラブについても、もう間も無くしてバイエルンと長期契約を締結する見通しとなっており、本日18才の誕生日を迎え大人の階段を登り始めた若武者の存在感は、もはやハドソン・オドイの話題がミュンヘンからかき消されるほどの勢いをみせているところだ。
 


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