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2021年03月06日

バイエルンとドルトムントの比較検証:ハイプレスからのフィニッシュ

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
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 昨季の優勝チームと2位のチームによる対戦。数週間前までならば、ドルトムントの不振から『ドイツ頂上決戦』の名にふさわしいものか疑問もあったかもしれない。またバイエルンもまたふらつきをみせており、フリック監督のアグレッシブなプレスは、特にフランクフルト戦での敗戦などでは、あまり効果を発揮することができていなかった。

 しかし今は両クラブとも上昇傾向にあり、トップマッチへの期待感も増しているところ。また2021年度に入ってから得点数1位と3位による対決という点でも注目だ。kickerではデータ提供者であるStatsBombと共同で、両チームによるオフェンシブ・プレッシングについてチェックしていこう。


 前半戦で両チームが対戦していた時には、勝ち点数では並んでいたものの、オフェンシブ・プレッシングという点では、ドルトムントが明らかに上回っていた。第7節までの時点でドルトムントは、ボール奪取から5秒以内に1試合平均4.5本のシュートを放っており、一方のバイエルンは3.67本にとどまっていたのである。

 ただこの直接対決を機に、両者の数字は大きく入れ替わることになる。この数字において、この直接対決ではバイエルンが4本、ドルトムントがわずか1本という結果に終わるのだが、それ以降の試合平均ではバイエルンが1試合平均4近くとなっていくのに対して、受け身になっていくドルトムントはそれまでの1本ちかく下回る3.63にまで減少をみせていく。


 しかもこれはテルジッチ監督就任以降も含まれての数字であり、ファヴレ監督よりもダイレクトで、直線的なアグレッシブなサッカーを展開したいと考える新指揮官からは、ファヴレ監督時代では3本にまえ落ち込んでいた数字を、3.83本まで放てるように改善をはかっているのである。ただそれでも以前ほどのアグレッシブさを取り戻しているとまでは言い切れないが、ただいかにテルジッチ監督がボール奪取のための貪欲さを取り戻そうとしてきたかがわかる、データの一例だとは言えるだろう。

 それでもドルトムントとバイエルンの差は、縮まるどころかむしろ開いてはいるのだが・・・。監督交代時には5だった勝ち点差は、いまは11にまで拡大をみせてしまった。
 


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