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2021年03月14日

ブレーメンに快勝も、バイエルンがみせた不安

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 シーズンもいよいよ重要な時期へと差し掛かってくる頃、バイエルン・ミュンヘンのようなタイトル争いを展開するクラブは、この辺りからそれを感じ取りながらシフトチェンジをはかってくるもの。実際に最近のパフォーマンスに目を向けてみても、フランクフルト戦での敗戦以降はラツィオ、ケルン、ブレーメン、ドルトムントと、全て3得点以上を記録する快勝をおさめてきている。

 週末に行われたブレーメン戦に関していえば、開始から15分に関してはブレーメンが良い立ち上がりを見せていたものの、「バイエルンに勝つにはよほどうまくいかないと。それができなかった」と、エメル・トプラクが肩を落としたように、それから崩れていき先制点を奪われた時点で緊張の糸も切れてしまった。ケヴィン・メーヴァルトは「次元が違う」、主将ニクラス・モイサンデルは「バイエルンは今、とても調子が良いし勝つのは難しい」と脱帽。

 特にレヴァンドフスキが3度ポストを叩いたことを踏まえても、1−3という結果はむしろ幸運だったと言えるだろう。この試合でバイエルンは試合の中へと入っていくと、自由自在に試合を支配しており、実際に格の違いを明確に見せ付けていたのだ。ただそこでブレーメンは負傷から復帰したフュルクルークが一矢報いるゴール。期待のサージェントと共にゴールに襲いかかる姿はファンの慰めにもなったことだろう。「点取屋だね」と喜びをみせたコーフェルト監督も、「随分と長い間、リハビリを余儀なくされてきたから。」と心中を察し、「このまま最後までいければいいね」と期待を寄せた。


 だが逆にバイエルン側から言えば、後半78分に3点リードしていた時点で、フリック監督が4人を入れ替えたことによる、パフォーマンスの低下が如実に現れた結果でもあった。それまでこれといった得点チャンスを与えていなかったバイエルンだっただけに、レオン・ゴレツカは「無失点で試合を終えたかっただけに、非常に腹立たしい」と悔しさを滲ませ、一方のフリック監督は「当然、あの失点には苛立ちを覚える。だが4バックはじめ全体的に守備は非常によく、ほぼチャンスは与えていなかったけどね」と淡々とコメント。


 ただその後にもフュルクルークはチャンスをつかんでおり、最後のところでなんとか阻んだが2−3という結果の可能性だってあった。今シーズンはこれまでにも、バイエルンのチームの中において実力格差が如実に現れる場面が見受けられており、それが改めて今回も再確認された格好だともいえるだろう。とりわけこれからチャンピオンズリーグの準々決勝や、2位ライプツィヒとの首位攻防戦などが控えていることを考えても、確かにそれまでの80分間は追い風になるものだとしても、逆にいかに離脱者を極力抑えていかないかも思い知らされる結果となった。
 


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