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2021年03月22日

数的不利も「トーマス・ミュラーが二人分の仕事をした」

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
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 週末に行われたバイエルンvsシュトゥットガルト戦の時のように、退場処分が出てしまうと大抵は、そこから大きく試合の大勢は変わっていってしまうものだ。それはこの試合でも前半12分を皮切りに、同様の変化をみせることになるのだが、ただその流れはむしろ常識とは逆行した様相をみせていく。

 この挑戦に向けて、気持ちを整理するために要した時間はわずかなものだった、このあとで自身初となる前半だけのハットトリックを達成することになる、ロベルト・レヴァンドフスキはコメント。ただこの日の主役はその点取屋ではなく、むしろ無得点に終わった元ドイツ代表MF。

 シュトゥットガルトのミスリンタトSDが「トーマス・ミュラーは、1人でほとんどの不足していた部分を、補っていたよ」と脱帽したように、本来はトップ下での起用となったミュラーだが、数的不利となってから守備面ではボランチへと下がり、だがオフェンス面では積極的にチームを押し上げていった。

 その鼓舞する様はパフォーマンスだけでなく、リーダーとしても多いにチームに刺激を与えるものであり、その変化には「本当に良かったね」とフリック監督も称賛。電光石火の勢いでカウンターを仕掛け、チームメイトへ大声で指示を与えながらも、自身も決して乗り遅れることなくオフェンスへと参加。得点にも直接関与しており、同時にその後の守備にも即座に対応していた。

 これからはひとまず2週間をかけて、ベテランMFはシーズンの終盤に向け、13人の代表選手たちが世界中を飛び回っている間、ミュンヘンで充電し一息つくことになる。だが史上2度目の六冠達成の中で攻撃の主軸を担う絶対不可欠な存在は、シーズン終了後には再びドイツ代表のユニフォームへ袖を通し、ユーロの舞台で再び躍動する姿をみせてくれることだろう。 
 


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