ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2021年03月29日

六冠王者バイエルン、更なる進化を続けるための3つのポイント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 得点を量産し続けるロベルト・レヴァンドフスキをはじめとして、トーマス・ミュラーや、ジョシュア・キミヒらのバイエルン・ミュンヘンにおける重要性は、これまで幾度となく指摘され続けてきたことだ。とりわけゴール期待値(xゴール)と比較してレヴァンドフスキはプラス11得点、ミュラーも4得点以上と、推定値よりも大きく上回っていることからも、その並外れた決定力をみてとることができる。だが再びバイエルンがチャンピオンズリーグを制していくためには、さらに大きく3つのポジションが重要な意味を持つことになるだろう。

 その1つが、いわば当然のことかもしれないが、守護神マヌエル・ノイアーである。それでも敢えてその名前を挙げるだけの価値を、十分にもったポジションだとも言えるだろう。例えば昨年8月に行われたチャンピオンズリーグ決勝をとってみても、ノイアーなくしてコマンの値千金のゴールだけで頂点に立つことは不可能だった。エムバペやネイマールといった、世界を代表するスター選手たちがノイアーの前に屈したからこそ、均衡した試合展開から勝利を手繰り寄せることに成功したのだ。今回のパリ・サンジェルマンと再戦においても、ノイアーはきっと重要な役割を果たすことになるだろう。


 こちらは多少意外に思うかもしれないが、2つ目の重要なポイントとなるのが、ベンジャマン・パヴァール。前回の優勝時には負傷の影響から右サイドバックにはジョシュア・キミヒが入り、ティアゴとゴレツカによって形成された中盤が機能して優勝へと繋がった。だが昨夏にそのティアゴがリヴァプールへと移籍。キミヒは中盤へと固定されており、今季不振に陥ったパヴァールの代役も特に見当たらないところ。そのためCBズーレが右SBでしばしばプレーすることを余儀なくされている。それでもここのところはようやく浮上の兆しをみせているところであり、今後もそれをコンスタントに見せ続けていかなくてはならない。

 最後に3つ目のポイントとなるのが、両ウィング。コマン、ニャブリ、サネの3人が、今季になって初めて同時にオプションとなっており、調子や体調面を考慮しながら使い分けることが可能となった。これまでバイエルンのオフェンスを長年にわたり支え続けてきたのが、ロッベンとリベリによるウィングコンビであったことは言うまでもない。再びサイドが活性化することになれば、中にいるレヴァンドフスキやミュラーらへのプレッシャーがより軽減され、また中盤からのゴレツカによる飛び出しなど、オフェンスが大いに活性化され世界中のどのクラブも手が負えないものへと進化することだろう。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報