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2021年04月12日

移籍面でみる、フリック監督とサリハミジッチSDとのすれ違い

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
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 監督とスポーツディレクターによる対立構造が、バイエルン・ミュンヘンを揺さぶり続けている。日曜日にヘリベルト・ハイナー会長は両者共存への自信を強調した一方で、両者におけるの意見の相違についても認めていた。

 実は互いの間に亀裂が生じるまで、実はさほど時間は要していない。一昨年末に監督へと昇格したフリック監督は、その冬の移籍市場において右SBの補強、特にベンヤミン・ヘンリクス(当時モナコ、現在ライプツィヒ)を好んでいた一方で、最終的にはレアル・マドリードからアルバロ・オドリオソラ獲得で妥協。だが5試合の出場のみでチームを後にしている。

 そして続く昨夏の移籍市場においては、フリック監督は選手層に厚みをもたせる事を希望したとされ、具体的には新加入4名を要求。その結果、10月5日にまで延長されたその土壇場に手に入れることにはなったものの、望んでいたカラム・ハドソン=オドイではなく突如、2018年に戦力外となっていたのダグラス・コスタの復帰が発表。

 また右サイドバックにおいても、獲得を目指した期待の若手セルジーノ・デストはバルセロナへと移籍。代わりに獲得したのがブナ・サールで、代表経験もない28才へ移籍金1000万ユーロを投じ、4年契約で迎え入れている。だが900万ユーロで獲得したマルク・ロカも含め、決して戦力になっているとはいえず、そのためサリハミジッチSDはこれらの選手の、更なる起用を求めているところ。それは特にクラブ史上最高額を投じた(8000万ユーロ)、リュカ・エルナンデスについても言える事だ。

 一方でフリック監督は全体的にみる限りあくまで、即座に戦力として活躍が期待できるような、完成された選手を求めており、そのため来季も引き続きジェローム・ボアテングを、バックアップとしてバイエルンに留めることを希望。しかしながら先日のチャンピオンズリーグ準々決勝パリ・サンジェルマンとの1stレグ当日に、サリハミジッチSDからボアテングとの契約を更新しないことが明かされている。
 


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