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2021年05月03日

これまでの飛躍を振り返る、「野獣」ウパメカノ

RB Leipzig
RBライプツィヒ
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 RBライプツィヒの同様エミル・フォルスベリから、「誰も戦いたいとを思えない、まさに野獣」と評されたこともある、ダヨ・ウパメカノ。この言葉をウパメカノ自身も気に入っており、また正しいとの考えももっているという。少年時代、ウパメカノはアスファルトをピッチにした鉄柵の中でサッカーをしていた。「そこには自分たちなりのルールがあり、たとえ膝が血だらけになろうとも、また起き上がって戦い続けていく。それが今の僕の支えにもなっていると思うね」と述べ、kickerに対し「あの中でやり抜いていけるなら、大抵の人生の困難もやり抜くこともできるさ」とニヤリを笑顔を浮かべ振り返った。

 そのフォルスベリの危惧は、来シーズンには既に現実のものとなる。ウパメカノは来季よりバイエルン・ミュンヘンへと移籍する事が確定済みであり、その後にユリアン・ナーゲルスマン監督の移籍も明らかとなったことから、同じ指揮官の下で新天地での挑戦を迎えることになる。「彼のもつサッカー哲学や手法を熟知しているので、それはもちろん喜ばしいことさ。ただそれでも、僕もまたゼロからのスタートであることに変わりはない」とウパメカノ。それでも移籍金4200万ユーロに込められたバイエルンの期待値は高いものがあるだろうが、「そんな金額は僕には関係ないよ。自分がいかに成長していけるかを考えているんだ」と強調した。

 まさにその飛躍をこれまで、ライプツィヒの地で果たしてきたウパメカノ。この選択に大きく寄与した人物が、ラルフ・ラングニック元監督である。16歳の時にはすでに同氏との繋がりをもっていたというウパメカノは、ラングニック氏と母親との間の会話を「今も昨日のように」鮮明に記憶しているという。「彼は他の人には見えない多くのシナリオや展開を見通す、あたかも科学者のよう」であり、「決して容易ではなかった、キャリアの鍵ともいえる」移籍への決断を、「キャリアにとって最も重要な瞬間の1つ」の成功例として今は振り返ることができる。果たして今夏の決断は数年後、どのように振り返ることになるのだろうか。
 


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