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2021年07月08日

ナーゲルスマン監督、サネに期待も「私は魔法使いではない」

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 33歳の青年指揮官の入団会見において、元ドイツ代表主将オリヴァー・カーン 代表は「バイエルンでは常に成功を収めていくことが重要となってくる」と高い要求を明確に強調、ただそれと同時「チームを更なる高みへと、チームを発展へと導けることを証明した」と述べ、「とりわけ我々は個々の選手が少しずつ成長していくこも重んじている」ことを付け加えた。「すべてがタイトルと連動していくはずだ」その点でユリアン・ナーゲルスマン監督には「絶対的な確信を覚えている」としており、「とてもエキサイティングな素晴らしい未来が待っている」とコメント。

 サリハミジッチSDも「最高の解決策」と胸を張るように、今回の招聘にはこれまでバイエルンにはなかった今回の5年契約という「1つのステートメント」が表れている。このことについて、カーン代表は「監督職の継続性は、成功のための非常に重要な要素」と強調した。「一緒に新しい時代を切り開くことができると確信している」また共感という点においてもナーゲルスマン監督に好印象をもっており、ナーゲルスマン監督も同調。印象的だったのが、移籍に関する話し合いは共同で行い、最終決定は「お金を実際に支払う」クラブ側に基本的に委ねるというものであり、この点で前任者のフリック監督との間で意見の相違がみられていた。

 ただプレー自体についてはナーゲルスマン監督は「すべてを一変させる必要はない」と指摘。基本的には「柔軟に」対応していくことを重視し、適材適所に選手を配置しながら最適な基本となるフォーメーションを「3つ以内で」見出したいところ。初期の頃とは異なり「毎試合7度も試合中に変えるようなことはしない」さらに「感情的な指揮官」という点でも、「自分を偽ることはできない」ともしており、これまでと若手選手を好んで起用していたのと比較して、バイエルンではスター選手たちに指導を行う「ちょっとした変化」の中、コミュニケーションを好む青年指揮官は、密に話合っていきながら彼らを理解し、彼らの立場に立って考えたいと考えている。

 その点で昨季に期待外れとなったリロイ・サネについては、今はそっとしておくべきだとも考えているようだ。ユーロでも思うようにいかなかったFWについて「驚異的なスピードをもち、1vs1では最高の選手の1人。素晴らしいドリブル力をもっている」と絶賛、限られたスペースでの打開に正に求められる選手で、練習の中で軌道修正をはかっていきたい考えを強調。「それでより強く、より良くなったリロイを目にすることができる」としており、「私は魔法使いではない」とナーゲルスマン監督。改めて「私は選手をサポートし、良いトレーニングを提供し、適切な助言を行って、選手を正しい方向へと導いていきたいと思っている。そして彼らは、彼ら自身の力でステップアップをしていかなくてはならないものなんだ。」と語った。

ズーレは「どちらの可能性もある」

 なおニクラス・ズーレに関してはどうなっていくのか?今夏のユーロ2020ではドイツ代表として参加していたディフェンダーに関しては、これから契約最終年度へと突入していくところであり、首脳陣と選手サイドは現在はオープンに意見交換を行っているところ。そのため「どちらの方向にも」つながる可能性がある状況だ。つまりはバイエルン側は同選手について、明確に売却を否定しなかったということにもなる。ズーレは2017/18シーズンに加入して以降、これまでブンデス1部86試合に出場してきた。
 


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