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2021年07月22日

ナーゲルスマン監督「自分らしさを失っては監督は務まらない」

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
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 第一印象を非常に大切にする、その言葉が的を射た表現であるとするならば、バイエルン・ミュンヘンは新シーズンに向けて、非常に『エキサイティング』で『今後が楽しみ』になる監督を迎え入れたと言えるだろう。ユリアン・ナーゲルスマン監督は木曜発売のkickerブンデスリーガ特集号のインタビューの中で、非常にフレッシュで活力に溢れた、スリリングな人物像を見せている。

 その早い語り口調からも、そのエネルギッシュさ、パワフルさ、信念の強さというものが見て取れるものだ。そしてバイエルンとの5年契約という意味についてもしっかりと理解しており、そしてそこでバイエルンにとって慣れ親しんだ勝利を飾れなかった場合の、ドイツ王者における期待感、他クラブとの違いについてもよく認識しているところだ。

 ナーゲルスマン監督はサッカーに対し、自身の明確なビジョンを持ち合わせた人物でもある。「ロングボールを多用せず、勇気をもってビルドアップをしていくこと」、「優れた、そして頻繁にカウンタープレスを仕掛けていきながらのゲームコントロール」を目指しており、一気に前線に仕掛けていくための「高さのあるターゲットボールは、相手に応じて使っている手法」でもある。

 その中で重要視していることは、選手たちが「危険なエリアにおいて、理想的なポジショニングを行えること」。キングスレイ・コマン、セルゲ・ニャブリ、リロイ・サネの3人のウィンガーについては、「3人とも優れたクオリティをもっており、ただポジションの数は限られたものではあるが」と的確に表現。同時にナーゲルスマン監督は、昨季に44失点を喫した守備の安定化のため、様々なアイデアを持っているところ。カウンタープレスは、これからより積極的に使っていかなくてはならないものだ。

 とはいえ、決して青年指揮官は「革新的なチーム改革」を目指しているわけではない。すでに持ち合わせている高いクオリティを維持していきながら、「うまく行っていない場所」については、「小さなステップアップ」でカバー。このチームには「卓越したメンタリティに加えて、卓越したクオリティ」が備わっており、選手たちには自身でプレーしていくことの自由を与え、監督としては「寄り添う」形でいく考えを表現。「何も一気に物事を変えていく必要なんてないんだ」

 それは自身の監督としての姿にもいえることであり、「ここにいるからといって、自分に影響を与えることはないよ」と強調したナーゲルスマン監督は、「決してふりをするような真似はしたくはないし、私が自分らしさを保てなければ、この仕事はできないものだと思う」と語った。
 


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