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2021年09月11日

13年前にもバイエルン入りの可能性があったサビッツァ「馬鹿な話でね」

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
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 ここで何かを失うとは思っていない・・・、主将を務めたライプツィヒから定位置争いから始まるバイエルンへの移籍に向けて、それだけ強い気持ちをもって臨めるということは並大抵のことではないだろう。マルセル・サビッツァは決して、ミュンヘン出身の選手でもなければ、ここで育成されていた選手というわけでもない。ただそのメンタリティこそが、まさにバイエルンに今、求められているものだ。だが今から13年前、最初の入団のチャンスの際には、それとは全く異なる姿勢でミュンヘンの地へと降り立っていたようだ。

 それはまだサビッツァが14歳の時のこと。彼のエージェントは当時、バイエルンのユース担当であったヴェルナー・カーン氏へと、マルセル・サビッツァを紹介。だがサビッツァ本人はまだ、祖国を離れることへの抵抗を拭いされていない心境にあったという。「馬鹿な話なんだけどね、これは移籍初日に話したんだけど」とウィンクをしながら語った同選手。

 当時ウィーン・ノイシュタットに所属していたサビッツァは、むしろ「見るため」だけにミュンヘンに招かれていたという。「ただ見て、そして結論をだすだけでいい。そう思ってきていたんだよ」とのことだが、無論バイエルン側がそれで判断するはずもなかった。「そうしたら、テストとして練習に参加するように言われたんだ」とサビッツァ。だがまったく気乗りがしていなかったようで、「若い頃の僕はそこまで必死にやってたわけなかったんだ。なんとなくといった感じでね」と振り返る。

 その結果は?「散々なものだったね」と笑顔をみせたサビッツァ。「あれは決して良いプレーをみせた日とは呼べない」夕方にはトップチームの試合を観戦することはできたものの、その後には「今の君にはまだ、このステップが相応しいとは思えないよ」と言われたのだという。意図的とはいえ、バイエルン・ミュンヘンのファンでもあったサビッツァは落選。でもそれも今ならば、笑って振り返られるようになった。「結局は僕は、ずっと自分が来たかった場所に来れたのだからね」
 


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