ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2021年10月28日

王者バイエルン、歴史的大敗によって迎えた分岐点

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 水曜夜にボルシアパークにて露呈した、バイエルン・ミュンヘンによる悲惨ともいえるそのパフォーマンスは、兎にも角にも大きな衝撃を与えるものであり、土曜日に控えるウニオン・ベルリンとの厄介なアウェイ戦を前に、いかにしてポジティブなリアクションを示せるのか、それともここから秋の危機を迎えることになるのか、注目が集まる。

 この日の試合後、ハサン・サリハミジッチSDは、今回のパフォーマンスについて「集団的ブラックアウト」という言葉で表現。とりわけ前半ではチームは崩壊をみせており、トーマス・ミュラーは冷静さの欠如を指摘した。ただ1試合だけで根本的な問題点について取り上げることは適切ではなく、実際に今季のバイエルンは順調すぎる戦いぶりをみせてきた。

 マヌエル・ノイアーはCLで無失点を継続、ブンデスリーガでは9試合で8失点と昨年より改善された安定感をみせており、そのいずれも首位に立っているところ。だが決して看過することはできいない。今月に入ってみればアイントラハト・フランクフルトへ今季初の敗戦(1−2)、そして今回のグラードバッハに喫した歴史的大敗により、バイエルンの頭上にはしばらくの間、暗雲が立ち込めることになるだろう。

 今季もバイエルンでは果敢にプレスをかけられたり、ロストから正確なカウンターで対抗するチームを相手にすると問題を抱える傾向があり、例えば今夏加入のダヨ・ウパメカノはそういった状況からミスやポジショニングの誤りを露呈。好不調の差が激しく、またグラードバッハ戦ではCBコンビを組んだリュカ・エルナンデスも大差なかった。

 そしてバイエルンの中盤ではジョシュア・キミヒとレオン・ゴレツカが、しばしばワイドに展開することが多く、そのため相手は中央で多くのスペースを得られる場面がでてくる。加えて不調の時には驚くほど、攻撃陣からはルーズさなどが見受けられ、それがロストへと繋がっているところ。

 確かにここ数日バイエルンでは、ナーゲルスマン監督のコロナ感染、ジョシュア・キミヒのワクチン未接種問題、そしてリュカ・エルナンデスの裁判沙汰など、ピッチ外での話題を多く提供してきた。だがそれでもサリハミジッチSDが強調するように、「これまでにもこういったことは克服してきた」ものであり、「土曜日には気持ちを切り替えて、アクセル全開で臨む」ことが求められている。 
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報