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2022年04月08日

「12人のバイエルン」に対するフライブルクの申し立ては却下

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 ドイツサッカー連盟スポーツ裁判所は、先週末に行われたバイエルン・ミュンヘン戦において、終盤に選手交代した際に数十秒ほど12人の選手がピッチに立っていたことに対する、SCフライブルク側の申し立てを却下する判断を下した。これを受けてドイツ通信社に対し、バイエルンのオリヴァー・カーン代表は「私たちの考えが裏付けられていたような、今回の判決に満足している」とコメント。

 この試合でバイエルンはキングスレイ・コマンの交代を試みたものの、バイエルンのチームマネージャーのクルーガー氏が昨季の背番号29を第4審判員に指示したために、12人がピッチに立つという事案が発生。ただ3−1とリードしていた場面で「故意に行っていたと非難はできない」ものであり、むしろ「12人で試合が継続されたことの責任は、むしろ審判側によるもの」との見解を示している。


 そして「審判団はいくつかの点において、その責務を果たすことができていなかった。第4審判員は交代するべき選手がそれまでに、ピッチから離れていたかを、主審と共にケアしきれておらず、交代要因だった2選手を共に誘導していった」ことから、バイエルン側の過失は軽微なもので勝ち点に影響するほどの重大なものではなく、むしろ「選手数を確認するという責務を怠り、12人で試合を継続した」審判員側の問題を指摘した。


 なおフライブルク側は一営業日以内であれば、上訴を行うことが可能だったものの、「判決理由を検討した結果、SCフライブルクはこれ以上上訴しない」と発表。「スポーツ裁判所は、特に12人目の選手の適格性、交代プロセスにおける審判団の過失が優勢であるとの見解を示し、その根拠としました」との理由を述べている。


 フライブルクのシュトライヒ監督は「他クラブが同様のジレンマに陥らないよう、将来的に法的な確実性が得られるようになることを願っている」とコメント。申し立てを行った行為にバイエルンから批判されたことへ、「間違いを犯した人たちからつきつけられるとは、あんまりだ」と述べ、「勝ち点が問題ではなく」、規約上クラブとしての忠実義務が課されるため止むを得なかったことを強調。バイエルンのミスを非難するのではなく、「責任を転嫁しようとした」「理解できてない」人々に苦言を呈した。


 一方で今回の判決内容に満足感を示しつつ、公然とフライブルクを批判したことについては、「決してフライブルクにも、シュトライヒ監督やザイアー氏らにも失望していたという事はない。全くシュトライヒ監督に苛立ったということはない」と強調。あくまで出来事に関して自身の見解を示したとし、「シュトライヒ監督は人間としても指導者としても素晴らしい」と言葉を続けている。 
 


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