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2022年07月28日

新生バイエルン:2人の元ドイツ代表OBが投げかける疑問点

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 この夏にバイエルン・ミュンヘンではロベルト・レヴァンドフスキがバルセロナへと移籍。ゲルト・ミュラー、ロイ・マッカーイ、ルカ・トニ、マリオ・マンジュキッチなど、常に成功の影に存在した『センターフォワード』が不在という中で、これから新たなシーズンへと臨もうとしている。「だがユリアン・ナーゲルスマン監督はそこまで、センターフォワードがいないことを悲観的にみているわけではないと思うよ」

 そう語ったのはDAZNの解説者を務め、そして自身もセンターフォワードとして、かつてはナーゲルスマン監督の下でもプレーした経験を持つ、元バイエルンのサンドロ・ワグナー氏だ。「彼は基本的には現現自在なプレーを目指しており、スピードのある個性的な複数の選手を織り交ぜていきたいを考えているからね」と説明。テストされている3−5−2システムでは例えば、その2トップには今夏加入のサディオ・マネとセルゲ・ニャブリが起用されているところ。

 「監督がそのようなプレーを望んでいて、そしてクラブとしても掲げる哲学的に問題がないと考えるのであれば、たとえセンターフォワード不在であっても理にかなったものだとはいえると思うよ」とワグナー氏。「ただそれで期待通りの結果を生み出せるか、それについては来年の3・4・5月まで待たなくてはならないさ」とも付け加えた。「そういうプレッシャーのかかる状況から、打開していくためにはセンターフォワードというのは必ず役に立つ存在だと思うしね。だから少し懐疑的にはみているよ。でも成功を否定するものではない。これほどの攻撃陣と監督がいることを踏まえれば。」

 同じく今年よりDAZNにて解説を務めるミヒャエル・バラック氏も疑問の声を投げかけており、それはオフェンスよりもむしろディフェンス。バックラインの並べ方についてだ。「歴史的にみてバイエルンはこれまで、4バックで成功をおさめてきた背景がある」と強調。その点でナーゲルスマン監督からは昨季、しばしば3バックを採用する采配する姿が見受けられている。そしてそこではニャブリとコマンを両ウィングに配置して攻撃を仕掛けていったのだが「この夏の移籍市場における動きを見る限り、むしろ4バックで再び成功を収めようという考えにも見える」と語る。

 いずれにしてもこの夏には攻守において目玉となる補強を行なったバイエルンの指揮官としては、2年目のシーズンに入るにあたり大きな重圧ものしかかっていることだろう。「新戦力をみてみると、チームとそのクオリティに見合った最適なシステムを見出せるかどうか、それが非常に興味深いポイントだと思うね。そしてそれによってナーゲルスマン監督の手腕が問われることになるだろう」特にそれはブンデスリーガというよりも、チャンピオンズリーグの舞台で問われていくことになるなずだ。
 


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