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2019年10月22日

バイエルンに続き、シャルケ撃破のホッフェンハイム。「今季、最強の相手だった」

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 ブンデスリーガ第8節の幕を飾ったFCシャルケ04とTSGホッフェンハイムとの一戦では、1点を巡る攻防が長く続いた末に、むしろホッフェンハイムを追い詰めていたシャルケが、最終的に何も手にすることなく帰途へとつく結果となってしまった。

 特に前半終了前には、シャルケは6度もの好機を手にしながらも、「この試合で勝利するには、本来求めているはずの決定力を出せなかった」と、主将アレクサンダー・ニューベルは、TV局スカイに対してコメント。だが試合の流れを変えたのは、後半からみせたホッフェンハイムのシステム変更だった。


 そこから深い位置に構えてカウンターを狙ったシュロイダー監督は、「カウンターを狙うことで、よりスペースが生まれると気づいたからね」と説明。一方でシャルケのワグナー監督は、「当然、それをやられては苦しくなるよ。彼らの最初のプランではなかっただろうが」と振り返っている。そしてその均衡を破るゴールを決めたのが、膝の負傷から復調し今季初出場を先発というサプライズで果たしたアンドレイ・クラマリッチである。

 「本来はその予定ではなかった」と指揮官は明かし、医療スタッフのゴーサインから1時間ほどを予定していたというが、その時間になっても「アンドレイはアダムヤンより状態がよく見えた。彼を残したとき、彼からはサムズアップが見られたよ」と説明。「4ヶ月ぶりでフル出場に耐えられるなんて、ファンタスティックだね」と脱帽した。「クラマはまさにうちにとって、ベストプレイヤーの一人として数えられる選手。差をつけてね。彼がチームに落ち着きをもたらしてくれたよ」。


 さらに1得点1アシストの活躍で、勝利の立役者となったもう一人の選手、イフラス・ベブーについては「オープンな試合展開となれば、彼が非常に重要になってくる。スピードとスペースを必要とする選手だからね。後半みせたものは凄かったよ」と賛辞をおくっている。

ローゼンSDは「これは監督の勝利でもあるね」と評価。シュロイダー監督は、「前半のうちの守備面に関しては満足できるものではなかったからね」と明かし、システム変更から「安定してポゼッションできるようになっていた。これが攻撃的入れ替えと守備的思考だ」と説明。「オフェンス面でも決してベストのものをみせられたというわけではないだろうが、気迫面では非常によかった」と振り返った。

 
 敗戦を喫することになった、シャルケのワグナー監督はそれでも「良いアウェイ戦での戦いをみせていた。ただ最終的にうちは得点を決められず、対して相手は2得点を決めてしまったんだ」と総括。ニューベルもこれに同調しており、「実際に、良いプレーをみせていた」と強調。これから迎えるドルトムントとのレヴィアダービーにむけ「代表戦期間後にもすぐに存在感をみせられた。それは好影響だとは思う」と言葉をつづけた。

 ちなみにホッフェンハイムは前節、王者バイエルン・ミュンヘンも撃破しているところだが、それでもシュロイダー監督はシャルケの戦いぶりについて、「シャルケはこれまで対戦した相手の中でベストだった」と賞賛。「決して自分たちのベストプレーができたわけではない」と強調しつつ、「当然誇りには思うがね。多くの入れ替えが行われたチームにおいて見事な成長をみせてくれている。このチームの多くの才能と数名のトッププレイヤーが成長をみせているんだ」と評している。


 シャルケのアレッサンドロ・シェプフも「この試合では相手の方がクレバーで効果的だった」と認めつつも、「今回のパフォーマンスは胸を張れるものだ。良い試合ができたよ、前線以外。そこは課題だ」と述べ、ドルトムントとのダービーに向けて「これはいつだって特別なもの。ドルトムントも僕たちも勝利をおさめたいと思っているし、強豪を相手に最後は笑顔をピッチを後にしたい。それが目標だ」と意気込みをみせた。
 


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