ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2019年11月27日

親族みんながシャルケファンのドラクスラー、移籍を廻り揉めた事も・・・

FC Schalke 04
FCシャルケ04
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 ユリアン・ドラクスラーにとって、FCシャルケ04はただの職場の1つなどではない。「もしも試合に敗れるようなことがあれば」と、DAZNとのインタビューの中で語った同選手は、「ファン以外からも、僕が酷かったという言葉を耳にすることになるんだ。近所や、親族や、その友人などからもね」とコメント。例えば伯父の誕生パーティの前に試合に敗れていたりすると、「僕がどれほどダメなのかを言われたり」することもあると明かした。「ルール地方の人は、歯に衣を着せない気質なんだ」

 シャルケのクラブハウスからわずか数キロ離れたところに生まれ、8才からクラブに所属し、17才でトップチームデビューをマガト監督の下で果たしたドラクスラー自身にとっても、ずっと「シャルケは一番大好きなクラブ」であり続けるものであり、シャルケからの移籍は「長期に渡り在籍していたクラブを、あのような形で去ったことで、残念な形となった」ものの、それでもファンがそのことを厳しい目で見ていることについては、ドラクスラー自身も理解を示している。

 2015年に移籍を決断した際、「確かにあの時は、ユベントスの名前もテーマとしてあがっていたが、でも問題だったのはこれは1つのビジネスであり、僕一人では決断を下せないということ」と強調。全ての面において「ビジネス」としてマッチしたものでなくてはならず、「そこでユベントスは該当しなかったんだ」と言葉を続けた。

 その結果で決断したのが、同じブンデス内のヴォルフスブルク移籍だった。あくまで「7・8年在籍するような」意思はなく、「ステップアップの1つ」としてみており、「ヴォルフスブルクは財政面からみても、CLでプレーできるという面でみても、そしていい選手が揃っていたという面でも」、特にユーロ2016を睨んでいた若きドイツ代表にとっては、正しいステップだったと考えている。

 「サッカーのビジネスにいないと、ヴォルフスブルクへの移籍をなかなか理解してくれない人もいる。誹謗中傷のメッセージを記載した、プラカードを持っていたりもするね。確かに理解はできるものだけど」そう語ったドラクスラーだが、ただそれでも残念なこととして「うちの親族はみんなシャルケファンなんだけど、みんなが集まった時に父や兄弟が僕を擁護しなくてはならないような時もある」と説明。「お前の息子はどうした?なんでヴォルフスブルクへ?どうして?そんなことができたんだ?昔はそうじゃなかったはずなのに、ってね」と明かした。

 そんなヴォルフスブルク時代も1年半で幕を閉じることになり、移籍の決断こそ後悔はしていないが、思うような時間を過ごせなかったことで「嬉しかった」と明かしたドラクスラーは、それから移籍したパリ・サンジェルマンでは、半年間は特にメンタル面で苦労することになったものの、「それから一気によくなったんだ。それはピッチ上でも見て取れると思う」とコメント。そして改めて「パリ・サンジェルマンでは、とにかく今、この瞬間が重んじられているんだよ」との見方を示している。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報