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2019年12月17日

ニューベルに4試合の出場停止処分、シャルケはフランクフルトの姿勢を称賛

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 週末に行われたブンデスリーガ第15節、FCシャルケ04vsアイントラハト・フランクフルト戦では、後半59分に身の毛もよだつ光景を目の当たりにすることとなった。シャルケのペナルティエリアにトップスピードで侵入してきたミヤト・ガチノヴィッチに対して、シャルケの守護神アレクサンダー・ニューベルも果敢に飛びだし、カンフーを彷彿とさせる蹴りがガチノヴィッチの胸部を直撃。ニューベルにはレッドカードが提示され、そしてガチノヴィッチは負傷のために交代を余儀なくされた。

 試合後、シャルケのサンドロ・ワグナー監督は「あまり良い感じにはみえなかった」と振り返り、「ニューベルの退場は致し方ないものだ。ただ不幸中の幸いというべきか、ニューベルが膝を曲げていた分だけ衝撃が多少は和らいでいたところはある。」とコメント、そして実際にガチノヴィッチは肋骨への強い打撲のみで済んでいたことが、のちの検査によって明らかとなっている。

 同僚のダニエル・カリジュリは「あれはフィフティ、フィフティのアクションだったと思う」との見方を示し、「ボールも、そして相手選手も蹴ってしまった。一歩出遅れてしまったために、強く蹴ってしまったんだ」と説明。「ピッチ上からも、彼がいかに申し訳なく思っていたかは伝わったはずだ」と述べ、「アレックスを知るものであれば、彼が決してわざとやったわけではないことは明らかだよ。とても良い人間なんだ。ただ今日は一歩、遅れてプレーしてしまったんだよ」と語った。


 一方で「本当に申し訳なく思っているよ。決して彼を蹴りにいったわけではなく、ボールに向かっていったんだ」と強調したニューベルは、「本当に一瞬の出来事」で、「直前に食い止めようと思った」ものの、「それでも遅かった。彼も僕も物凄い勢いで向かっていたから」と説明。「確かに十分に選手がいたし飛び出す必要はなかったかもしれない。でも僕は積極的にプレーするタイプの選手だから」と言葉を続けている。

 そして日曜日には、そのガチノヴィッチとの連絡をとっており、1日が経過して「状態がどういう感じなのか」を尋ね、「肋骨に強い打撲があった。とても強い痛みを抱えているはずだ。でも彼は謝罪を受け入れてくれた。本当にすごいと思う」と感謝。ガチノヴィッチも、自身のインスタグラムにて、ニューベルに対し「すぐに謝罪してくれて、ありがとう」とのメッセージを送った。


 なおドイツの大衆紙ビルトに対して、シャルケのヨッヘン・シュナイダーSDは、ドイツサッカー連盟よりニューベルに対して4試合の出場停止処分を受けたことを認めた上で、「フランクフルトに賛辞を送りたい」とコメント。「これまで一貫して、ニューベルに対する批判を表さない姿勢をとり続けている」ことを称賛している。

 またニューベルの代役は、今季加入で急遽この試合で出場した、マルクス・シューベルトが務めることになり、「最初の一歩を記したね」と賛辞を贈ったワグナー監督は、数的不利でも勝利を守り切った試合について高評価しており「彼がみせてくれたプレーにハッピーだよ」と述べた。
 


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