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2020年06月09日

シャルケ飛躍の功労者、ペータースCFO退任劇の背景とは?

FC Schalke 04
FCシャルケ04
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 果たしてFCシャルケ04とペーター・ペータースCFOとの別れの背景にあるのは、いったい何だったのだろうか?kickerが得た情報によれば、相談役会では同氏の退任をほぼ全会一致で可決していたようだ。

 ペーター・ペータース氏は確かに、ある程度の期間にわたってクラブを後にすることを考えていた。そしてその決意はクラブ側に承認されることとなるのだが、果たしてクラブ側は慰留に努めたのか?それどころか結果はあまりにも明白なものであり、kickerが得た情報によれば、クレメンス・テニース会長をはじめとする相談役会は、ほぼ前回一致で可決、そのため長年に渡りクラブに従事してきた同氏は今月末日をもって契約満了ということになる。

 退任発表にあたりクラブ側では、これまでの多大なる貢献を果たしてきたペータース氏の意思を、相談役会が感謝の気持ちをこめて承認したとされたために、プレスリリースの内容はむしろ歪曲された印象を受けるものだが、ただクラブ関係者のすべてが、公に対しては美しく見える別れとすることを望んでいたという背景もあるだろう。

 決してペータス氏はただのクラブ役員というだけの人物ではない。2001年にオープンしたアレナの建設にも大きな役割を果たすなど、ルディ・アサウアー氏や当時のゲルハルト・レーベルク代表らと並ぶ偉大な存在に。シャルケがクラブの価値ランキングで上位につけるだけの飛躍には、ペータース氏によるところもあった。

 それにも関わらず、相談役会はペータース氏を、現在クラブが直面する財政難の責任の一旦を担う人物としてみているところであり、その評価のギャップは決して驚くべきことでもないだろう。かつて欧州リーグ常連クラブだったシャルケが、何年にも渡って債務を積み重ねてきており、今回のコロナ危機では、伝統あるこのクラブの状況がいかに深刻なものであるかを如実に表す結果になっており、実際にペータス氏の同僚ヨブスト氏は、この危機のはじめの段階で「存続の危機」という言葉を用いて警鐘を鳴らしていたのだ。

 なおシャルケ04では他の二人のメンバー(ヨブスト氏とヨッヘン・シュナイダーSD)によって運営は可能としており、そのため7月1日よりペータース氏の後釜をとくにあてがう必要は絶対条件ではないとみている。ただそれでも責任における若干の修正は検討されているところ。

 ただしペータース氏にとってみれば今回の退任は、彼のそれ以外の役職に直接影響を及ぼすようなものでもない。ドイツサッカーリーグ機構においては相談役会のスポークスマンを務めており、クリスチャン・ザイファート代表取締役に次ぐ実質ナンバー2の人物である同時に、ドイツサッカー連盟においては副会長も務めている。
 


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