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2021年02月02日

クロップ監督「カバクには安定したチームが必要」

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 この冬の移籍市場最終日では駆け込みで、FCシャルケ04からFCリヴァプールへのオザン・カバクの移籍が発表された。確かに今季は低調なパフォーマンスと唾吐き行為など、ネガティブな意味で目立つ存在となっていた若きトルコ代表MFだが、とはいえ最下位からの脱却をはかる中で2024年まで契約を残す主力売却へと応じた理由は、共に危機的状況へと追い込まれたシャルケの財政状況とリヴァプールCB事情の思惑が合致したことにある。

元シャルケ、マティプも長期離脱

 リヴァプールではフィルジル・ファン・ダイク、ジョー・ゴメスに続いて、先日にはジョエル・マティプの長期離脱も明らかに。ユルゲン・クロップ監督によれば、タックルによる負傷後にも「チームのために身を粉にして」その後もプレーした結果、これから数ヶ月に及ぶ離脱へと入ることが間も無くして明らかとなったのだ。なお今回は半年間のレンタル契約ながら、買い取りオプション2000万ポンド(2300万ユーロ)が含まれているとみられ、恐らくカバクがシャルケに戻ってくることはないだろう。

元シャルケ、ワグナー監督も後押し

 つまりは元シャルケのマティプの負傷が、今回のカバクの移籍を後押しした格好となるのだが、だがこの移籍を後押しした元シャルケ関係者はそれだけに止まらない。昨夏までシャルケの監督を務めたダヴィド・ワグナー氏が、ドルトムント時代にクロップ監督のセカンドチームの監督を務めるなどの関係性もあり、昨季では活躍をみせたカバクを「強く推薦していた」ことをクロップ監督が明かしている。「彼は将来、主将も担える逸材だと言っていたよ」

カバクの不調は「シャルケの苦境」が影響

 ただ「本当に大きな才能をもつ」ディフェンダーが、今季は苦しんでいる背景については「シャルケは今、残念ながら苦境へと陥っている。世界中のどの選手にとっても言えることだが、彼にとっても安定したチームが必要なんだ。そしてそれを我々は提供することができる。ミスを恐れる必要はない」とコメント。リヴァプールでは、「ステップアップ」のためのスペースを提供すると共に、カバクの勇気と「人間性」にも満足していることも強調した。

グロース監督、今冬の動きは「基本的に満足」


 その一方で、シャルケのグロース監督は、「非常に意欲的に動いてくれた」クラブの今冬の動きに「基本的には満足」と評価。カバクについては「リヴァプールの名前を耳にしたオザンは、さほど思い悩むことなくクラブに移籍の承認を求めていた。ただそういう機会があればどの選手だって、そんなに考えることもないものだろうがね」と理解を示し、「クロップ監督の下で指導を受け、リヴァプールで更に飛躍する機会だよ」とコメント。

 ただし「我々からみれば、良い代役を確保できるという前提があるからこそ、今回の売却に応じたということもある」と強調した。なおその「経験豊富」なムスタフィについては、実戦経験の不足にも「体調は良い」と見ているが、まずは隔離を余儀なくされ「練習参加の時期については、まだわからない。そのことは保健所の判断を待とう」と述べている。
 


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