2021年03月16日
シャルケ:ラングニック復帰プランと権力争い
既にシャルケの2部降格は時間の問題となっており、もはや現在の注目テーマは競技部門ではなく、クラブの将来を巡った権力闘争にある。現在の相談役会と、ラルフ・ラングニック氏招聘を目指すグループとの間で、対立構造が生まれているのだ。kickerが得た情報によれば、このグループが掲げる目標は3つある。まずラングニック氏という強烈な個性を競技部門取締役とすること、2つ目は競技部門を早期に切り離すということ、そして3つ目はシャルケのマネジメントレベルの人材を全面的に入れ替えることだ。
このグループは今年1月に、ブフタ相談役会会長と接触したとみられ、当時はラングニック氏ではなくエリック・シュトッフェルスハウス氏だったのだが、そこでの主な議題が競技部門切り離しの可能性と、経営陣の刷新にあった。この時はバーチャルでの話し合いのみとなっており、ブフタ会長から「これ以上の用意はない」とのシグナルを受け取る。するとこのグループはこれをきっかけにして現在の14名で行動。独自の道を歩むことを決断し、ラングニック氏招聘プランが具体化をみせていく。スポンサーにも声をかけるようになったのだが、ただ彼らには何ら正統性はなく、あくまで個人的に行動。ちなみにそのうち3名に関しては、今年6月の相談役会会委員選挙に立候補する考えだという。
一方で相談会側は、ラングニック氏に関するテーマについて、完全に油断しきっていた。そんな中で開かれたミーティングにて、相談役会会員のシュテファン・ゲーゼンヒューズ氏が突如発言、ラングニック氏招聘プランがここで登場してくる。これを耳にしたそのほかの相談会会員たちは、裏切られたという思いを抱かされた。つまりは影で14名のグループとつながっていたということ。「想像してみてくれ。正統性のない人たちがシャルケを名乗り、彼にオファーを出していたということなんだ。これは明らかに手順を踏んでいない、違反行為だよ」と、会員の1人は南ドイツ新聞へと訴えている。
とはいえ現在の相談役会が、このラングニック氏招聘というプランに乗ってくる可能性は、十分に考えられるものでもある。kickerが得た情報によれば、相談役会会員の誰もが原則的に、このことをあまり悪くないアイデアだと見ており、実際に月曜日には相談役会が、ラングニック氏の代理人との接触をとったことを、ドイツ通信社へと認める発言を行っているのだ。ただその前にどうしても解決しなくてはいけない問題もある。ラングニック氏を招聘するにあたり、事前にクラブの構造をそれに適したものへと変えていく必要があるということ。つまりは財源が必要となるのだが巨額の負債のため実現は不可能。2部に降格するならなおさらだ。だからこそ競技部門の切り離しが実現できなくては、ラングニック氏招聘に動いたとしても意味がない。
2004年、2011年と、2度に渡ってシャルケの監督を務めた経験をもつ62歳は、3度目となるクラブへの復帰を、決して嫌がっているということはない。むしろシャルケは、彼にとっても心にずっと留まりつづけていたことだろう。ただそれでも、ドイツ代表ヨアヒム・レーヴ監督の有力な後任候補である彼と、すでに事前合意をしたという事実はおそらくな無いはずだ。
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