ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2021年09月13日

負傷復帰から僅かな時間も、期待に応えた板倉滉

FC Schalke 04
FCシャルケ04
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 練習もそこそこに移籍直後に投入されたヤーン・レーゲンスブルク戦では、確かに板倉滉はその対応に明らかに苦しむ場面が見受けられていた。マンチェスター・シティからレンタルにて加入したその数日後、いきなりハーフタイムから投入されることになったのだが、それはまだ24歳のCBにとってはあまりにも厳しすぎるものだった。(kicker採点5)

 だが今回も同様にチーム練習復帰から48時間足らずで臨んだパダーボルン戦では、逆に改めていかに重要な存在であるかを証明する結果となっており(kicker採点2.5)、初先発となった前節デュッセルドルフ戦でも活躍を見せた板倉が、金曜日のカールスルーエ戦でも守備の要としてプレーすることは何ら不思議なことではない。

 パダーボルン戦の勝利の中でも、同じく今夏に加入したジモン・テロッデが6試合で7得点目をマークするなど活躍をみせた一方で、逆に最終ラインでは今夏加入の板倉が、静かにその地位を確立していっており、グラモジス監督も「彼はチームにとって、まさに大当たりだよ」と目を細めている。

 だが数日前の時点では、同選手の出場そのものが危ぶまれている状況にあった。日本代表参加中に筋肉系の問題を抱えたために早期離脱を余儀なくされており、ようやくチーム練習へと復帰したのはアウェイ戦へと臨む48時間前のこと。それでも指揮官は、板倉滉を先発として起用する判断を下した。

 その背景にはいくつもの要因がある。まず1つはウータースやフリックといった新戦力が、まだ定位置争いに割り込めていない状況があり、2つ目は逆に板倉滉は冷静沈着で慎重に、かつ効果的な仕事ぶりで、比較的スムーズにチームに対応していけたということ。シュレーダーSDは「すぐに溶け込んでいた」と振り返っており、「わずかな時間でここに根ざしたよ」と評している。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報