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2019年11月15日

リーグ戦全試合出場の『和製ロケット』、宮市亮「やっと・・・」

FC St. Pauli.
FCザンクトパウリ
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 今シーズン、ここまでブンデスリーガ2部13試合全てにおいて出場を果たしてきた、FCザンクトパウリ所属の宮市亮。地元紙ハンブルガー・モルゲンポスト電子版では、「リーガ最速35.12km/hを誇る”和製ロケット”」こと、宮市亮特集記事を掲載。そのなかで宮市は、ここまでのザンクトパウリや自身の戦いぶりについて振り返った。

 リーグ戦ではチームは第8節ザントハウゼンでの勝利を最後に、ここ5試合では3分2敗と大ブレーキ。順位を11位にまで下げる結果となってしまったが、それでも宮市は「最近数年間と比較して、プレー自体は良いものを見せていると思います。でも、もっとオフェンスを改善していかないといけないですね」と前を向く。

 確かに失点数という点でみれば、ザンクトパウリはここまで全体6位となる17に抑えているものの、しかしながら得点数でも17止まりとなっており、ここ5試合の得点数はわずかに4。特に敗戦を喫した2試合はいずれも零封されている。

 加えて宮市自身を振り返ってみても、今季ここまではオスナブリュック戦での1得点のみに留まっているところであり、前々節のカールスルーエ戦では2−0の場面から、至近距離で完全にフリーだったがポストを叩いた。この場面について、宮市は「カールスルーエ戦の方がずっとやりやすかったんですけど」とコメント。

 ちなみにオスナブリュック戦での得点では利き足とは異なる足で決めていたが、「今回問題だったのは、オスナブリュック戦の時とは異なり、カールスルーエ戦ではあまりにも色々と考えてしまったんです。もっと良い判断をしなくては行けなかったんですけど。」と、悔しさをにじませた。

 そもそもシーズンについても「もっと得点を決めないといけないですし、もっとアシストもしないといけません」と、自らに反省の弁を口にした宮市。だがその一方で、幾度となく膝に重傷を負い「この2・3年はリハビリや室内練習」を繰り返したことを思えば、今は「日々、練習に打ち込めること」自体が「喜び」だ。

 かつて日本代表の未来を担う逸材として将来を嘱望されるも、ザンクトパウリに加入する前から、怪我との戦いの日々を過ごしてきた宮市。だからこそここにきてようやく、全試合で出場を続けていることが意味するところはあまりに大きい。記事の中で宮市は、こう語っている。

 「やっと、ちゃんとサッカー選手になれた。僕はいま、そう実感しています」
 


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