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2021年05月04日

ザンクトパウリ、宮市亮との延長は「難しい決断」

FC St. Pauli.
FCザンクトパウリ
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 果たして、この夏で6年間過ごしているブンデス2部、FCザンクトパウリとの契約満了を迎える宮市亮は、契約延長オファーを手にすることになるのか?これまで宮市自身はクラブへの思い入れを幾度となく強調し、またティモ・シュルツ監督からも「お気に入りの選手」と公言するほど、高い評価を受けている。

 しかしながら地元紙ハンブルガー・モルゲンポストに対して、ボルネマン競技部門取締役が「難しい決断になるだろう」と明かしたのには理由がある。昨年6月5日以来、宮市は恥骨周辺やふくらはぎなどに継続的な問題を抱えており、今季中の復帰の可能性は残されているとはいえ、11ヶ月もの長期離脱を余儀なくされた。

 「亮は素晴らしい選手で、人間性も素晴らしい。ただ残念ながら近年は幾度も負傷に苦しんできた」とボルネマン氏が語るように、長期離脱を繰り返したザンクトパウリでの出場試合数は、6年間でリーグ戦76試合。これは全体のわずか37%にしか相当しない。にもかかわらず、年俸はレギュラークラスを手にしており、コロナ禍における財政的な部分での課題もある。

 またここのところ息を吹き返したザンクトパウリのシステムは、中盤を菱形に組んだ4−4−2システムで、宮市亮が主戦場とするウィングは存在しない。確かに2トップを形成するということも考えられるが、ただ在籍6年で8得点と決定力をこれまでアピールしてきたとは言い難く、体調面が整えば貴重な戦力となることは間違いないが、28歳となったウィンガーの延長にはあらゆる点で不確定要素が多い。
 


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