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2020年05月15日

遠藤航の起用の裏に、ゴメスの助言「チーム内でベストの1人」

VfB Stuttgart
VfBシュツットガルト
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 「5月はブンデス復帰という歓喜の瞬間を味わいたい」これが、かつて2007年のブンデスリーガ優勝を得点王という形で貢献した元ドイツ代表FWマリオ・ゴメスの切なる願いだ。2017年にVfBシュトゥットガルトが1部昇格を祝った際には他クラブからそれを見守っており、今回は自らの手でその再現を果たすことを願っているところ。しかしコロナ危機によりリーグ戦は中断、これから再開となるが歓喜のイベント開催は自粛により開催は不可能という状況にある。

 2007年時の優勝メンバーであり、そしてドイツ代表としても同僚だった、現在マネージャーをトーマス・ヒツルスペルガー氏は、そんな「選手としても人間としても重要な」ゴメスと、「重要な話し合い」を行ったことを明かしており、「とても詳細に、そしてとても良い話し合いを行えたよ」とコメント。「彼の考えを全て聞きたかったし、私の考えも伝えたかった」結果、現役引退後には再びシュトゥットガルトへと戻ってくることを確認しているという。

 特にゴメスに対しては、マタラッツォ監督より「非常に重要な選手だよ。若手が多いこのチームにあって重要なバランサー。そしてまさにプロであり、チームプレイヤーなんだ。」と、高評価されており、ゴメスのコミュニケーション能力の高さは若手選手たちからも好評価を受けるところだ。

 特にそういった部分はユースチームにおいて求められる部分だと言えるだろう。まさにその良い例として、元ドイツ代表FWミロスラフ・クローゼ氏を挙げられる。同氏はバイエルンのU17の監督をつとめながら、トップチームにおいては攻撃的選手への指導も同時に行っており、来季からはフリック監督のアシスタントとして昇格するところだ。

 またゴメスは、選手間だけでなく首脳陣とのつなぎ役としても貢献。その一例として、今季途中まで指揮をとっていたヴァルター元監督への進言がある。ゴメスはそれまでのリスクをかけた攻撃的なスタイルにおいて、それまであまり役割を得られていなかった遠藤航の起用を提言。34才の元ドイツ代表にとって、遠藤は「このチームにとって、ベストプレイヤーの1人」として評価していた。

 その結果、遠藤はチームにとって不可欠な存在となり、実際に数字の面でみてもその後に起用された結果、1試合あたりの平均失点が約1.4から約0.8まで減少。ハンブルクを上回り自動昇格圏内となる2位につけた状況となっており、これからブンデス復帰に向けたシュトゥットガルトのラストスパートへの戦いが幕を開ける。
  


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