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2020年08月20日

アントニオ・リュディガー「人種差別は悪化しているよう感じる」

Germany
.ドイツ代表
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 現在27才のアントニオ・リュディガーは、2011年にデビューして以来プロサッカー選手としての活躍を続けているところであり、ベルリン出身のDFはVfBシュトゥットガルトで躍進し、ASローマへと移籍。そして2019年にはヨーロッパリーグ優勝をも味わうなど、数多くのポジティブな経験を積み重ねてきた。

 しなしながらそれと同時に長年に渡って付き纏い続けている問題が、人種差別行為である。「正直言って、僕はそれがむしろ悪化しているように感じる」と、ドイツサッカー連盟(DFB)とのインタビューにて明かしたドイツ代表は、改めて嫌悪と差別の意識へ反対の声をあげた。「シュトゥットガルト在籍時には、そんな経験をすることは全くなかった。ユース時代を過ごしたベルリンでもそうだったよ。でもイタリアに移籍した時に、悪くなって行ったのさ。」

 それはイングランドにおいても止むことはない。最近ではこの春に「チェルシーvsトッテナム戦で人種差別的な侮辱を受けた」ことを指摘する。「それを主将のアスピリクエタに伝えて、主審に告げアナウンスが起こったのだけれど、でもそこで実行者がみつかることはなく、むしろ相手ファンからは嘘つき扱いをされた。これは1つの兆候さ。確かに僕はその言葉は聞いた、にもかかわらず声を挙げる勇気を持つ者は、そこには誰一人としていなかったということだよ」

 最近では”Black Lives Matter”活動により人種差別に対する声は高まりをみせているが、一方でリュディガーは「奇妙なことに人々が人種差別を受けた時、周りの人々から勇気ある行動を経験することはほぼ見られないんだ。だからこういう人々に対して、僕ははっきりと言いたい。君たちも共犯者なんだと。僕の意見では、彼らにも罪はある」と強調。それはネットの世界にも及ぶものであり、「SNSなんて侮辱だらけさ。なんでもアリだからね。それはまさに無限大だ」と言葉を続けている。
 


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