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2021年02月01日

二転三転のシュトゥットガルト:ヒツルスペルガー氏が会長選に出馬せず

VfB Stuttgart
VfBシュツットガルト
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 昨年末に次回の会長選挙へと立候補することを表明していた、トーマス・ヒツルスペルガー氏。現職の会長へ、競技部門取締役が挑むという異常事態へと発展した背景には、「到底、受け入れられない」状況へと陥るクラブの中に「深い溝」があると、ヒツルスペルガー氏はみており、「この溝は、我々が正しいと誇りに思う全ての物事を、危険な状態へと晒しかねないものだ」と説明していたのだが・・・。

ヒツルスペルガー氏がクラウス会長を痛烈批判

 とりわけデータ流出問題への対応について、「入札」も「コスト管理」も「プロジェクトプラン」も、「プロジェクト管理能力」も無いと批判し、「抑えきれないところまで費用がかさんだ結果、倒産を避けるためにクラブは支援を受けなくてはならなかった」ところまで追い込んだ、「かなりのダメージ」を与えるクラウス・フォクト会長に対して、「個人の思惑がクラブ全体を脅かしている」と糾弾。

話し合い、謝罪、総会中止、出馬辞退・・・

 ただ年明け間も無くして両者は話し合いを行っており、約2週間後にヒツルスペルガー氏は一転して謝罪。それでも3月の会長選挙に対する関心に変わりはなかったのだが、先日にフォクト会長は役員2人の反対を押し切って中止にすることを決断。クラブは更なる混沌化を見せた矢先に、ヒツルスペルガー氏による突如の会長選出馬辞退という展開をみせている。

ヒツルスペルガー氏「クラブへの責任感から辞退」

 日曜日に公開されたビデオでの声明の中で、同氏は「今回の決断は、私がもつクラブ、そしてスタッフたちに対する責任感によるものだ」と説明。「クラブを再び平穏な時に戻さなくてはならない。そして今回の決断により、私は自分の役目をというものを果たしたいと思う」と言葉を続けた。
 
 つまりは上層部の平穏化を求めると同時に、次期会長とうまく取り組むことも誓っており、「2017年に競技部門を分けた際、新たに設立するAGへの利益を約束するものであったしそれは変わってはいけないもの。私の立候補はこのことについて十分に考慮したものではなかった。この事については申し訳なく思う」と謝罪している。
 


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