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2021年05月25日

カライジッチの1年:控え要員から、注目の若手FWへ

VfB Stuttgart
VfBシュツットガルト
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 昇格組として臨んだVfBシュトゥットガルトが、最終的に中盤争いを展開する奮闘ぶりをみせた背景には、サイラス・ワマンギトゥカと共に、サシャ・カライジッチら若手がみせた大きな飛躍が印象的だった。特にカライジッッチは前年度、十字靭帯断裂という大怪我を負ったために僅か6試合の出場にとどまっており、今季も当初はバックアップの役割に甘んじていたものの、他選手の負傷が重なったことから定期的に出場機会を確保。

 「たくさんの若手選手に、負傷から多くの出場機会が回ってきた。僕もその1人で、それをうまく活かすことができていたよ」とkickerとのインタビューで語った同選手は、「もしも誰も怪我をしていなければ、僕はバックアッパーとしてチャンスを待ち続ける日々を過ごしていたかもしれない」と付け加えた。その結果、ブンデスリーガ初年度となった今シーズンではいきなり、シーズン16得点、7アシストをマーク。

 特に王者バイエルンの強さが印象的だったという23歳は「シーズン全体を見返せば、それなりによかったとは思う。それにはとても満足しているよ。16得点は素晴らしい数字。でも数字よりもパフォーマンスの方が重要だけどね」と2メートルを誇る大型FWはコメント。

 「仮にハットトリックを決めても、チームが配線するなら悔しいじゃないか。今季のパフォーマンスでは良いところもたくさんあったし、そうじゃないところもあった。全体的には良いシーズンでも、非常に良いシーズンとまではいえず、苦しい時期もあったよ」と言葉を続けている。

 とりわけその高さを活かした空中戦での強さが、特に印象的な若手ストライカーには、すでに他クラブからの関心も伝えられているところ。「立場は良いわけだからね、僕は落ち着いている」とカライジッチ。「ここで良いシーズンを過ごしたし、監督からの評価も得られている。代理人には具体性のあるものだけ教えてくれといっていうんだけど、とにかく僕としてはただサッカーをしたいという気持ちなんだ」

 まずはこの夏に控える大舞台、オーストリア代表の一員として臨むユーロに集中する。「自分が新人であることは心得ている。謙虚な気持ちで臨むよ」と話す23歳は、「ただ結果も残しているし、遠慮することなく、自信をもってプレーしていく。」と意気込みをみせた。
 


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