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2021年06月08日

ワマンギトゥカ、本当はカトンパ・ムブンパである事が判明

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 VfBシュトゥットガルトは火曜午前、非常に稀な内容のプレスリリースを公表した。それによればこれまでサイラス・ワマンギトゥカの名でプレーしていた選手の本名は、実際にはサイラス・カトンパ・ムブンパだったことが明かされている。

 さらに年齢も1歳年上の、1998年10月6日生まれとのこと。このことについてシュトゥットガルトでは既に、ドイツサッカー連盟とドイツサッカーリーグ機構へと連絡をとっており、ドイツサッカー連盟監理委員会は調査を開始。ただしクラブ側への法的罰則や、試合結果に対する異議申し立てなどにまでは発展しないとのこと。

 「サイラスから打ち明けられた後、我々は我々の観点から必要な全ての対応を講じており、関係当局にも働きかけているところだ」と、トーマス・ヒツルスペルガー競技部門取締役は説明。「こういったことを公にした理由は、我々が選手の保護に関して可能な限り、透明性をもって進めたいということを強調するためでもある」

 その一方で今回のケースが、シュトゥットガルトにとってどれほど法的に影響を受けることになるかについては、今のところはまだ明らかにはなっていない。ユニフォーム上では常に自身の本名である「サイラス」を名乗っており、有効となる出場許可を得ていたと考えているところ。なお新たな許可証については、これから正しい名前と共に新しいものと交換される見込みだ。


 「改名させられた彼は被害者だ。我々としては彼を守っていく」と、スウェン・ミスリンタトSDは指摘。またワマンギトゥカ改め、カトンパ・ムブンパも「ここ数年、常に恐怖を感じながら生活しており、コンゴにいる家族のことも心配していた。このことを明かすのは難しいステップだった」と述べ、「それができたのも、新しい代理人のサポートがあってこそ。もう怖がらなくてもいい、全てを吐き出してしまうと思ったんだ」と語っている。

 なお2019年終わりの時点でフランスのレ・キップでは、このことについて既に報道していたが、そもそも何故、当時の代理人が改名を強制したことについては、現在の見立てによると居住地の問題ではなく、むしろ「選手とコンゴの育成クラブとの関係を断ち切るため」だったという。つまりはクラブと選手との関係を断ち切ること、それから選手を脅す形で代理人はサラリーの一部しか手渡していなかったようだ。
 


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