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2021年08月13日

入団からちょうど2年、主将として新シーズンを迎える遠藤航

VfB Stuttgart
VfBシュツットガルト
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 ちょうど2年前の今日、遠藤航は当時2部VfBシュトゥットガルトとの契約を結んだ。その船出は決して容易なものではなかったものの、いまやチームにとって不可欠な存在にまで飛躍を遂げている。ただ予想外であったのは、当時チームを率いていたティム・ヴァルター監督が、シントトロイデンから何も相談なく獲得した、日本人MFの起用を望まず、幾度もこの問題でミスリンタトSDと対立しながら放置し続けたことだ。
 
 初出場となったのは、11月3日のドレスデン戦でのこと。そこで89分から投入されデビュー戦を飾っており、さらに翌週のオスナブリュック戦でも90分から途中出場。だがこの試合の0−1での敗戦は、翌週に控えたカールスルーエとのバーデン・ダービーへ大きなプレッシャーを与えるものであり、その結果ヴァルター監督は当初の疑問にもかかわらず、遠藤航の先発起用を決断。その結果チームは3−0と貴重な勝利を快勝でおさめ、そのなかで遠藤はkicker採点2.5と好パフォーマンスによって、その資質を証明したのである。

  そしてシュトゥットガルトへと完全移籍を果たし、チームと共に昇格したブンデスリーガの舞台では「デュエル王」として君臨。昇格組ながら中盤争いを演じたチームの中盤を支え、この夏には現指揮官のマタラッツォ監督よりキャプテンにも任命された。そのまたラッツォ監督は、先日に東京五輪参加から戻ってきたばかりの遠藤について喜びを見せており、「多少意外かもしれないが、フレッシュな好印象を与えている。フィットしていて、キレがあるね」とコメント。「ずっとここにいたような感覚も感じる、彼からは復帰の喜びがみてとれるよ」と言葉を続けた。

 そのため遠藤は、チームの人材不足の状況もあって、土曜日に行われる昇格組グロイター・フュルトとの開幕戦において、先発出場以外の選択肢はありえないことだろう。たしかにマタラッツォ監督の口からは、「彼はオプションの1人」という言葉以上のものはなかったが、ただ新主将の重要性については疑問の余地はない。なぜならば、「航はそのエネルギー、理解度、ボランチとしての守備力によって、チームに貢献してくれる存在なんだ。」
 


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