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2020年08月17日

練習試合で激しく口論、ヴォルフスブクで鳴り響く不協和音

VfL Wolfsburg
VfLヴォルフスブルク
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 数々の苦難を乗り越え、今シーズンでは欧州の舞台へと復帰することになった、VfLヴォルフスブルク。しかしこの夏の準備期間では決して前途洋洋ということはなく、むしろ「多難」の二文字が付け加えられる状況だ。

 今夏最初のテストマッチ、同州のライバルでもあるブンデス2部ブラウンシュヴァイク戦では、ヴォルフスブルクは0−1と手痛い敗戦を喫しただけでなく、その場に居合わせた人々の話によると、2トップを形成していたベテラン2人が口論にさえなっていたという。どうやらダニエル・ギンチェクが、ワウト・ウェクホルストから受けた戦術面での指示へ激しく抗議していたようだ。

 確かにこれだけを切り抜いてしまえば、どの試合でも時折見受けられる光景として片付けられるかもしれない。しかしながらヴォルフスブルクの立場から考えてみた場合、むしろこれまで蓄積されたフラストレーションが爆発した可能性がある。ここのところネガティブなボディランゲージが目立つウェクホルストが出すコーチングに、チームメイトからはそこまで受け入れられないことが表面化したのかもしれない。

 オリヴァー・グラスナー監督自身は、この光景を見てはいなかったようだが、しかしながらこの日に選手たちが見せたバフォーマンスについては決して見過ごすことのできないものであり、「もちろん満足などできないよ」と語った。さらに「まだまだ課題が山積みだ」と述べており、それはチーム内における構造上の問題も含まれることになる。

 いずれにせよ不振のウェクホルストがこのまま脱却できなければ、そもそもパフォーマンスというものはリーダーシップという部分にも影響を及ぼしてしまうものであり、加えてヴォルフスブルクでは現在、守備の要を模索しているところ。さらに新シーズンに向けて戦力補強が進まないなど、クラブ内の至るところで不協和音が鳴り響いている。
 


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