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2021年02月28日

ダメ押し弾を決められ、ダルダイ監督が笑みを浮かべた理由

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 ヘルタ・ベルリンは週末に行われたVfLヴォルフスブルク戦でも敗戦を喫し、引き続き2部降格の危機に晒されたままシーズンの終盤を戦っていくことになるのだが、ただこの試合のダメ押し点となったヴォルフスブルクのゴールが決まった際に、パル・ダルダイ監督はむしろ、笑顔を浮かべていた。その理由は一体、なんだったのか?

 当然、今の状況は決して、笑ってみていられるものではない。日曜日のマインツ戦の結果次第では、ヘルタは入れ替え戦となる16位転落となるばかりでなく、17位アルミニア・ビーレフェルトと勝ち点で並ぶ状況で、残り10試合を迎えることになるのだ。かつはクラブを安定化へと導いたパル・ダルダイ監督が復帰してもなお、ヘルタはいまだ未勝利の状況が続いており、この悪い流れはこのマクサンス・ラクロワのゴールによって、来週まで引き継がれることになったのである。

 そこで笑顔?その理由について、ダルダイ監督は「彼らは、大してこれといった得点チャンスがなくとも、2−0で勝ててしまうんだ」と、試合後にスカイとのインタビューにて説明し、「これはもはや、「運め」と言うしかないではないか」とコメント。先制点もクリュンターによるオウンゴールによるものであり、後半86分にはじめて自陣で許したシュートがダメ押し点に「もうそうなったら、「これも定められたものか」と感じ、笑うしかなかったというのが理由だったのだ。

 逆にヘルタ側は「200、300%確実に決まって良い得点チャンスを作っていた」にもかかわらず、ゼーファイク、コルドバ、ピョンテクらが逸しており、「それを決められなければ危険になってしまうよ」と吐露。加えてマテウス・クーニャが筋肉系の問題で交代を余儀なくされるハプニングもあったが、「それでも後半は良いプレーをみせていたさ」とダルダイ監督。決まらないことには「メンタルの影響」を指摘しつつ、「チャンスを作り出せていること、それ自体が重要だ」と前を向いた。

アーノルド「明確に戦うことができている」


 その一方で逆にここまでブンデスでは思うような結果がついてきている、ヴォルフスブルクのマキシミリアン・アーノルドは、kickerとのインタビューにて「確かにヘルタ・ベルリン戦は、僕たちにとって良い試合ではなかったと思う。それでも最終的には2−0で勝利を収めることができたんだ」と喜びをみせており、その成功の秘訣について「プレーの仕方、考え方、アプローチの仕方、チームとしてどう結果につなげていくのかが明確にできている」と説明。その結果、ここのところは7試合連続無失点を記録しているところだ。

カスティールス、ブンデス最長無失点記録更新も視野に


 つまりは666分間連続無失点を継続するコーエン・カスティールスには、ティモ・ヒルデブランドが記録した885分間連続無失点記録の更新へ、今後の対戦カード(ホッフェンハイム、シャルケ、ブレーメン)も合間って、期待も高まっているところ。ただグラスナー監督からも「彼は本当に良いGKだ」と賛辞が送られたカスティールスは、それにも謙虚さを決して失うことなく「チーム全体の功績」であることを強調。「僕たちはあまり得点チャンスを与えていないし」と言葉を続け、「いざとなった時に、僕はそこで立ちはだかっていく」との考えをみせた。

アーノルド「今回は事実上の決勝戦」


 水曜夜に控えるドイツ杯準々決勝では、ぜひその勇姿をみせて準決勝進出を果たしたい。とりわけバイエルンがすでに敗退した以上、2位RBライプツィヒは対戦相手の中では最難関を意味しており、一方でヴォルフスブルクもその好調さから、現在は3位につけているところ。アーノルドは「順位表だけでみれば、これはもはや決勝戦のようなものだよね」と述べ、地元のライプツィヒにて迎える、ある意味の”ホーム”戦を前に、「自分たちにとって都合の良い試合展開になっていく必要がある試合だと思う。それでも僕たちが怖気付く理由もないと思っているよ」と意気込みをみせている。
 


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